北米アキュラは2022年12月5日、高性能版インテグラ「タイプS」プロトの画像を公開した。発売予定は2023年夏の予定。カモフラージュされた状態でもはっきりわかる。こいつは絶対、只者ではない。

タイプR系列のハイスペックなパワートレーンを搭載か

ホンダブランドとは異なる立ち位置にある「アキュラ」は、より表現力に富んだスタイリングや、先進的かつ精密な技術革新をもとにさらに高められたパフォーマンスを提供している。そのラインナップには、RDXやMDXなどのスポーツユーティリティビークルや、スポーツセダンのTLXが含まれる。

画像: スタンダードなインテグラは全長4719×全幅1829×全高1410mmだが、タイプSは全体的にややボリュームアップされているようだ。シビック タイプRと比べても、全長で100mm以上、全幅で60mmほど大きい。全高はほぼ変わらないので、より伸びやかなフォルムと言えるだろう。

スタンダードなインテグラは全長4719×全幅1829×全高1410mmだが、タイプSは全体的にややボリュームアップされているようだ。シビック タイプRと比べても、全長で100mm以上、全幅で60mmほど大きい。全高はほぼ変わらないので、より伸びやかなフォルムと言えるだろう。

今回、タイプSプロトの画像が公開されたインテグラは、クーペライクなスタイルを持つ5ドアファストバック。カテゴリー的にはプレミアムコンパクトセダンに位置する。「スタンダード」な従来版に搭載されていたのは、最高出力200ps、最大トルク260Nmを発生する1.5L直4VTECターボだった。

それに対して新しいタイプSには、2L 直4VTECターボを採用。詳細なスペックは明らかにされていないが、仮にホンダ シビック タイプRと同じK20C系列のユニットを選んでいるとすれば、「S」として多少の性能調整が入ったとしても、最高出力は100ps以上スタンダードグレードにプラスされ、最大トルクはほぼ倍増の400Nmを超えることが十分予測できる。

加えて、6速マニュアルトランスミッションとリミテッドスリップデファレンシャルを標準装備することから、やはりタイプRに準じる痛快無比な走りが期待できそうだ。

2024年デビューのフル電動ラグジュアリーSUVにもタイプSを設定

これみよがしな巨大リアスポイラーこそ装着されていないものの、思い切りよく開口部を刻んだフロントバンパーをはじめとするワイド&ローなフォルムは一見して只者ではないことを印象づける。画像が公開されたテスト車両には擬装が施されていることから確定的ではないけれど、前後フェンダーにもブリスター風のアレンジが施されているように見える。

画像: センター出しの3連エキゾーストのインパクトはさすがにすごい。全体的なフォルムもよりシャープで、クーペライクなシルエットが強調されているように思える。

センター出しの3連エキゾーストのインパクトはさすがにすごい。全体的なフォルムもよりシャープで、クーペライクなシルエットが強調されているように思える。

なにより強烈なのが、ディフューザー形状のリアバンパーとセンター部分に配された大口径の3連エキゾーストだろう。フォルム全体のエッジ感をさりげなく強めている。リアハッチ部の小ぶりなスポイラーなど、新型インテグラ タイプSはその後ろ姿でもそうとう強烈な「特別感」をアピールすることになりそうだ。

北米市場での正式発表は2023年夏を予定、日本への導入は残念ながらおそらくないだろう。アキュララインナップといえば、パフォーマンスの頂点に立っていたNSXが2022年12月をもって生産を終えることも残念無念ではある。

もっとも、そのアスリートとしてのピュアスピリットはしっかり「タイプS」シリーズに受け継がれているようで、ひと安心できそう。2024年にデビューするフルバッテリーEVのラグジュアリーSUV「ZDX(ズィーディーエックス)」にも「タイプS」がラインナップされるというから楽しみだ。

画像: この角度から見ると、前後フェンダーのボリュームアップぶりは一目瞭然。欧州スポーツサルーンのような、どう猛さまで漂わせている。

この角度から見ると、前後フェンダーのボリュームアップぶりは一目瞭然。欧州スポーツサルーンのような、どう猛さまで漂わせている。

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