いよいよホンダも軽自動車にEVを投入!
2022年4月に、ホンダは四輪電動ビジネスの取り組みに関する会見を行い、その中で「2024年前半に商用の軽EVを100万円台という車両価格で発売する」とアナウンスしていた。
ホンダは、2050年にホンダが関わるすべての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指しており、この実現に向けて、四輪車においては、2030年までにグローバルで30種類のEV展開を予定している。
また、日本市場においては、人々の生活を支え暮らしに欠かせないクルマとして重要な軽自動車があり、EVの普及にあたっては優先して取り組むべき領域だと考えている。中でも商用車は、環境負荷低減の観点で企業の電動化に対するニーズが非常に高いことから、ホンダはまず、軽商用EVを皮切りに軽EVを展開していく、というのだ。
新型軽商用EVは、2018年の発売以来着実な実績を積み重ねた軽商用バンであるN-VANをベースとしている。N-VANは、大容量の荷室空間と、助手席側のセンターピラーレスが実現する荷室空間の使い勝手の良さ、アレンジ力の高さが特長で、仕事も趣味も自分らしく生活を楽しみたいというユーザーのニーズに対応するクルマとして、好評のモデルだ。
さまざまなビジネス現場における実用性の検証を予定
新型軽商用EVは、この使い勝手を踏襲しながら、EVならではの高い静粛性や、ストップ&ゴーの多い交通環境に適した、力強い加速を実現する。これにより、近年需要の高まる街中でのラストワンマイル配送などの商用利用に加え、個人ユーザーの日常使いにも柔軟に対応する、日本の暮らしになじむEVとなることを目指している。
EVにおいて課題となる航続距離についても200kmを目標としており、商用利用はもちろん、日々の買い物や通勤・通学、趣味活用などに十分対応する実用性を兼ね備える。また、価格についても、2022年4月に発表したように、ガソリン車と同等の100万円台からの設定とすることで、カーボンニュートラルの実現に向けてEVの普及を進める。
今後、2024年春の発売に向け、さまざまなビジネス現場における実用性の検証を予定しており、これを通じて軽商用EVとしてより一層使い勝手を磨き上げ、商品性を高めていくという。
掲載した写真のように、エンジン車のN-VANでは運転席以外のシートを収納して広大なスペースが生み出せるが、バッテリーを床下に敷き詰めるEVでは、はたしてどうなるのか。それとも、センタータンクレイアウトの利点を活かして、センタータンク部にバッテリーを搭載するのか。
ホンダが造るからには、単にN-VANをEV化したモデルにはならないような気がする。本当に100万円台で販売できるのか? 車名は、どうなるか? 2024年春の発売が待ち遠しくなる1台であることは間違いない。