クルマの進化とともに、サブスクサービスも変わる
トヨタ自動車とKINTOは、新しいクルマのサブスクリプションサービスとして、「KINTO Unlimited」を立ち上げ、今冬発売する新型プリウスの一部グレードから提供を開始すると発表した。
![画像: あらかじめ必要な施工作業をクルマに織り込んでおくことで、将来登場する装備や機能もその都度後付けアップグレードできるようにするのが「ハードウェアアップグレード」。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/12/07/e14c3a22d839c185d2074b8640fcd2f28dbe5624_xlarge.jpg)
あらかじめ必要な施工作業をクルマに織り込んでおくことで、将来登場する装備や機能もその都度後付けアップグレードできるようにするのが「ハードウェアアップグレード」。
「KINTO Unlimited」とは、KINTOが提供するサブスクリプションサービスをベースに、新たに「進化」と「見守り」を通じてクルマの価値を維持するシステムを加えることで、その分、サブスクの月額利用料を引き下げるというもの。
「クルマに安心して乗り続けたい」というニーズが高まる一方で、クルマを支える技術は日々進歩し、年々、相対的に所有するクルマの価値は下がる傾向にある。しかも、物価高騰の折、カーライフにかかる出費を抑えなければ、クルマの魅力そのものが薄れてしまいかねない状況となっている。
そこで「KINTO Unlimited」では、「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を提供することで、通常下がっていくクルマの価値を維持する仕組みを構築すれば、サブスクの月額利用料の引き下げることができるのではないかと考えた。
進化するADASを後付け可能に。愛車はいつでも「最新」になる
具体的には、「進化=アップグレード」は、ソフトウェアの更新により衝突被害軽減ブレーキをはじめとしたToyota Safety Senseをその都度最新のものに変更したり、ハードウェアのアップグレードに必要な施工作業をクルマにあらかじめ織り込んでおくことで、ブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニター、ステアリングヒーター、さらには将来登場する装備や機能もその都度後付けできるようにする。
![画像: コネクティッドドライブトレーナーは、コネクティッドサービス「T-Connect」を通じて、アクセルやブレーキの踏み方などの基本的な挙動に加え、ハンドル操作やウィンカーを出すタイミングなど、細部にわたる運転データを収集・分析することで、ひとりひとり異なる安全な運転や燃費の向上につながるポイントを専用のアプリを通じてアドバイスする。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/12/07/cf38ad83d24dd5ae5cf76b4d51a36b4da2535e0d_xlarge.jpg)
コネクティッドドライブトレーナーは、コネクティッドサービス「T-Connect」を通じて、アクセルやブレーキの踏み方などの基本的な挙動に加え、ハンドル操作やウィンカーを出すタイミングなど、細部にわたる運転データを収集・分析することで、ひとりひとり異なる安全な運転や燃費の向上につながるポイントを専用のアプリを通じてアドバイスする。
「見守り=コネクティッド」は、トヨタのコネクティッド技術を用いてユーザーが運転する際のデータを収集・分析することにより、ユーザーごとに異なる安全な運転や燃費の向上につながるポイントをアドバイスしたり、使用状況に応じたタイミングでのオイル交換などを提案することで効率のよいカーケアを実現する。
もちろんこれにはクルマ側の対応が必須で、すぐに展開できるものではないが、新型プリウスの一部グレードはそれに対応するようにすでに開発されているという。モビリティが大きな変革を遂げようとしている今、サブスクリプションサービスも新しい時代を迎えようとしているのだ。
詳細な内容は、新型プリウス発表の際に明らかになると思われる。なお「アップグレード」と「コネクティッド」の提供開始に向けて、2023年2月を目途に、「KINTO Unlimited」専用のアプリを公開する予定だという。