2018年に初めてBEV市場に参入したアウディは、現在8つのBEVを用意、トップモデルがQ8 eトロンである。(Motor Magazine2023年1月号より)

あらたな電動CIデザインを採用。パワートレーンは3種類を用意

2018年11月、アラブ首長国連邦のアブダビで試乗したアウディeトロンの印象はいまだに鮮明である。当時は、BEVが今ほど多くのメーカーからリリースされているわけではなかったのでeトロンの先進性は際立っていた。

画像: ラインナップは50e-tron、55e-tron、SQ8 e-tronの3種類。それぞれにスポーツバックとSUVが用意されている。

ラインナップは50e-tron、55e-tron、SQ8 e-tronの3種類。それぞれにスポーツバックとSUVが用意されている。

その後、アウディは順調にeトロンファミリーを拡大、現在は8モデルになっている。その中のフラッグシップとなるQ8 eトロンが公開された。

Q8 eトロンのボディサイズは、全長4915mm、全幅1937mm、全高1619mm(スポーツバック:以下SB)、1633mm(SUV)、ホイールベース2928mmとなる。ちなみにSQ8 eトロンシリーズは全高が2mm低く、全幅が39mm拡大している。

パワートレーンは3種類用意され、50 eトロンは、総容量95kWhのリチウムイオンバッテリーと2基のモーターを搭載し、ブーストモードで250kW/664Nmを発生する。航続距離はWLTPモードで491km(SUV)&505km(SB)と公表されている。
 
55 eトロンも50 eトロン同様に2基のモーターを搭載するがバッテリーの総容量は114kWhで、最大トルクは50 eトロンと同じ664Nmだが、最高出力は300kW(ブーストモード)となる。航続距離は582km(SUV)&600km(SB)である。

エアロダイナミクスにも磨きがかけられ、CD値が向上

トップモデルのSQ eトロンのリチウムイオンバッテリー総容量は、114kWhで3基の電気モーターを搭載、最高出力は370kW(ブーストモード)で最大トルクは973Nmを発生する。航続距離は494km(SUV)&513km(SB)だ。

画像: 総容量95kh(50e-tron)と114kW(55&SQ8e-tron)のバッテリー容量を持ち前者は150kW、後者は170kW充電に対応する。

総容量95kh(50e-tron)と114kW(55&SQ8e-tron)のバッテリー容量を持ち前者は150kW、後者は170kW充電に対応する。

3モーター仕様のSQ8 eトロンは、フロントに124kW、リアは98kWのモーターをそれぞれ左右に搭載し、別々に後輪を駆動する。また充電は、50 eトロンが150kW、55&SQ8 eトロンは170kWの急速充電に対応し、これを使えば、10〜80%までを約31分で充電が可能である。

Q8 eトロンのエクステリアは、アウディの電気自動車だとひと目でわかるデザインとなり、さらに新しいCIを採用した2次元デザインのフォーシルバーリングスが付けられた。またエアロダイナミクスにも磨きがかけられ、CD値も.0.1〜0.2向上している。

このQ8 eトロンシリーズは、2023年2月末からドイツおよびヨーロッパ市場で販売開始され、米国では4月末に導入される。日本市場への導入時期は、まだアナウンスされていない。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:AUDI AG)

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