輸入車SUVはT-クロスが首位。ルノーの健闘も光る
輸入車の2022年暦年の新車登録台数ランキングも見てみよう。トップ5は、以下のとおりだ。
●輸入車 車種別ランキング
1位:MINI(1万9208台)
2位:メルセデス・ベンツ Cクラス(1万4111台)
3位:フォルクスワーゲン ゴルフ(9241台)
4位:ボルボ 60シリーズ(7569台)
5位:フォルクスワーゲン T-クロス(6570台)
ここで注目したいのは、5位のT-クロスだ。フォルクスワーゲンでもっとも小さなコンパクトSUVが、2022年に最も売れたインポートSUVとなった。(各メーカーがSUVとしてカテゴライズしたものを日本自動車輸入組合=JAIA のモデル別新車登録台数に基づきフォルクスワーゲン ジャパンが調べたもの)
しかも、3年連続で1位を獲得している。コンパクトSUVとして日本の道路環境にマッチしたボディサイズによる取り回しの良さや、ラゲッジルームの広さなどの実用性の高さなどが高く評価されているようだ。同じフォルクスワーゲンでは、ポロは6位(6368台)。T-クロスはポロよりも売れているのだ。また、兄貴分のSUV、T-ロックも8位(5123台)と健闘している。
ちなみに、メーカー別の輸入乗用車ランキングは、以下のとおりとなっている。
●輸入乗用車 ブランド別ランキング
1位:メルセデス・ベンツ(5万2359台)
2位:フォルクスワーゲン(3万2226台)
3位:BMW(30887台)
4位:アウディ(2万750台)
5位:MINI(1万9208台)
6位:ボルボ(1万6166台)
7位:ジープ(9478台)
8位:ルノー(8615台)
9位:プジョー(8552台)
10位:ポルシェ(7193台)
ここで注目したいのは、ルノーがルノー・ジャポン設立以来、過去最高の販売台数を記録し、初めて日本におけるフランス ブランドのNo.1となったことだ。主力車種のひとつであるカングーがモデルチェンジの端境期でほとんど販売されていない(わずか7台!)にもかかわらず、コンパクトカーのトゥインゴをはじめ、ハイブリッドSUVのアルカナやキャプチャー、メガーヌ、そしてアルピーヌも好調で、最高販売台数更新に貢献した。2023年には新型カングーが発売されるから、この数字はさらに伸びそうだ。
さて、2023年はこれらのランキングに大きな変化は起きるだろうか。いずれにしても、半導体不足などの影響で、国産車/輸入車とも新車のデリバリーが大きく遅れている現象が、少しでも早く解消されることを祈るばかりだ。