2023年2月8日(米シカゴ・現地時間)、トヨタは2月9日より開幕する「シカゴオートショー2023」を前に、同会場で7人乗り3列シートのミッドサイズSUV、「グランド ハイランダー」の世界初公開を行った。

3列目は大人が乗っても余裕のスペースを確保

トヨタが、新たなミッドサイズSUV「グランド ハイランダー」のワールドプレミアを、「シカゴオートショー2023」(2023年2月9日~20日)の前日に行った。

画像: フロントからリアにかけてシームレスなデザインが特徴。ボディカラーはストームクラウド。

フロントからリアにかけてシームレスなデザインが特徴。ボディカラーはストームクラウド。

そのネーミングから想像できるように、トヨタが北米のマーケットを中心に展開するミッドサイズSUV「ハイランダー」の兄弟分となる。ということで、主要マーケットは「ハイランダー」と同じだ。

さて、その「グランド ハイランダー」の最大の特徴が、なんといっても7人乗り3列シートだ。ファミリー層への訴求を狙ってのこと。しかも、3列目のシートは、成人でも余裕のスペースが確保されているという。広々としたカーゴスペースも魅力で、2列目と3列目を倒せば、約2773Lの容積が出現する。

エクステリアは、「ハイランダー」のイメージを継承したシャープなものとされた。とはいうものの、台形でハンマーヘッドを思わせるフロントグリルは、「グランド ハイランダー」のアイデンティティ。フェンダーからリアにかけてのシームレスなフォルムは、シンプルながらダイナミックな佇まいを見せている。そして、足元には20インチのホイールが履かされる

インテリアは、その広々としたスペースをリビング風に演出するものとなっている。ドアトリムから続くのウッド調加飾とハーモニーを奏でるソフトパッドのインパネがその代表例だ。また、収納スペースなどのユーティリティの充実も大きなポイントとなっている。

画像: 3列目シート。写真で見る限り、足元がかなり広そうだ。

3列目シート。写真で見る限り、足元がかなり広そうだ。

トヨタSUVとして最強のパワートレーンを搭載

搭載されるパワーソースは、2.4Lターボエンジンと、2.4Lハイブリッド、パワーアップバージョンの2.4Lハイブリッドの3種類となる。駆動方式は、どのパワーソースもFFと4WDの2タイプから選択できる。

画像: 搭載される2.4Lターボエンジン。駆動はFFと4WDの2タイプ。

搭載される2.4Lターボエンジン。駆動はFFと4WDの2タイプ。

ちなみにパワーアップバージョン2.4Lハイブリッドの最高出力は362hpで、最大トルクは400ポンドフィート(約542Nm)。これはトヨタのSUV用としては最強のスペックで、2.2t以上のけん引力を有している。

ドライブモードはオプションで、スポーツ、エコ、ノーマルの3つが用意される。同じくマッド&サンド、ロック&ダート、スノーの3つのモードを持つマルチテレインセレクトとの連携で、最高のオフロードパフォーマンスをエンジョイできるという。

先進の装備も抜かりない。12.3インチのディスプレイをインテリアに備え、Apple CarPlayや Android Autoなどに対応する。先進安全機能では、緊急時のSOSボタンをはじめ、ブラインドスポットモニター、360度パノラミックモニター、衝突危険時のアラーム、盗難防止装置などが備えられている。

デジタルキーにも注目したい。ドライバーが、リモートでヘッドライトのオン&オフや、ドアのロック&アンロック、スターターキーの操作及び車両の状況確認ができるというものだ。

内外装のデザインはいわゆる「ラグジュアリー」や「プレミアム」系SUVにひけをとらない上質感を備えながら、機能的にはきわめて質実剛健で実用性にも富む。全方位的な性能バランスで検討するなら「もしかするとトヨタ最強!?」という期待値が、ますます膨らむ。

画像: リアビューも比較的すっきりした印象。ボディカラーはウインドチルパール。

リアビューも比較的すっきりした印象。ボディカラーはウインドチルパール。

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