1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、マセラティ インディだ。

マセラティ インディ(MASERATI INDY:1969-1974)

画像: FRらしいロングノーズのクーペスタイルは、当時ヴィニャーレに所属していたミケロッティのデザインだ。

FRらしいロングノーズのクーペスタイルは、当時ヴィニャーレに所属していたミケロッティのデザインだ。

マセラティ社は、「スーパーカー メーカー」として老舗的な存在である。1970年代後半の第1次スーパーカー ブームのときは、同社のメラクやボーラといったミッドシップのスーパーカーが、ランボルギーニ カウンタックフェラーリ 512BBなどとともに人気を集めていた。

ここで紹介するインディは、1969年のジュネーブ モーターショーで発表された。インディのルーツは、1968年のトリノ モーターショーで発表された4シータークーペのコンセプトカーといわれている。インディという車名は、インディアナポリス500マイル レースで1939、1940年と2年連続でマセラティ車が優勝したことに由来している。

インディはマセラティ社の中級モデルに位置していた。そのため派手さを謳うようなモデルではなく、フロントに搭載されるエンジンは4136ccのV8ながら最高出力は260psと低く抑えられていた。とはいえ、それまでの中級モデルのほとんどが2シーターだったのに対して、インディは4シーターとし、エンジンも直6ではなくV8をおごるなど、新しい試みを行った。

スタイリングも先に登場したギブリに準じた、いかにもスーパーカーらしい新感覚のものだった。デザインは、当時カロッツェリア ヴィニャーレに所属していたジョヴァンニ・ミケロッティが手がけた。ファストバックのクーペボディはテールがカットされ、FRらしいロングノーズの先端には当時のスーパーカーを象徴するリトラクタブル ヘッドランプを採用した。

スポーツカーの老舗マセラティらしい気品あるスタイルと、それに見合った高級なインテリアも魅力的だった。内装はフルレザーで、ナルディ製のステアリングホイールを採用、トランスミッションは5速MTが標準だがオプションで3速ATも設定された。エンジンも最終的には4.9Lまでアップされた。

リアのラゲッジスペースも広く、実用に耐えるFRスーパーカーだったマセラティ インディは北米市場にも輸出され、排出ガス規制に苦労させられながらも、1975年の生産終了までに1104台が生産された。

画像: テールをカットしたファストバックスタイル。ラゲッジスペースもけっこう広かった。

テールをカットしたファストバックスタイル。ラゲッジスペースもけっこう広かった。

マセラティ インディ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4740×1760×1220mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1585kg
●エンジン種類:90度 V8 DOHC
●総排気量:4136cc
●最高出力:260ps/5500rpm
●最大トルク:40.0kgm/3800rpm
●燃料・タンク容量:有鉛ハイオク・100L
●トランスミッション:5速MT/3速AT
●駆動方式:FR
●タイヤサイズ:205VR14

画像: amzn.to
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