マックスファクトリーのプラモデル「みのり with ホンダ耕耘機F90」、そしてその続編「みのり with ホンダ除雪機HSS1170n(JX)」が話題を呼んでいる。ホンダパワープロダクツの特設ウェブサイトではこの世界観をテーマにした漫画作品『みのりの大地』も連載されて人気となった。ホンダの耕耘機、除雪機をモチーフとした世界観はいかにして誕生したのか。生みの親であるマックスファクトリーの高久裕輝氏にうかがった。(インタビュアーはMotor Magazine誌 千葉知充編集長/Motor Magazine 2023年4月号より)

──タイトル写真について──
「PLAMAX MF-21 minimum factory みのり with ホンダ小型除雪機HSS1170n(JX)」
ホンダの小型除雪機「HSS1170n(JX)」と、立体化された山下しゅんや氏によるキャラクター「みのり」を組みあわせて、ひとつの世界観を表現した組み立て式プラモデル。20分の1スケール。除雪機が精密に再現されているのが特徴。

人が操る耕耘機だからこそ、フィギュアとの相性も良い

──高久さんはマックスファクトリーのプロデューサー、今回取材にうかがかったのは倉吉のグッドスマイルカンパニーの楽月工場です。マックスファクトリーとグッドスマイルカンパニーはどのような関係なのでしょうか。

高久氏 「密接な関係です。簡単に言えば、マックスファクトリーは完成品のフィギュアやプラモデルを開発制作するメーカーで、グッドスマイルカンパニーに製造・販売を委託しているという形になります。『みのり with ホンダ 除雪機HSS1170n(JX)』はここ鳥取県倉吉市にある楽月工場で作られています」

画像: 高久裕輝 氏 株式会社マックスファクトリー 企画部 PLAMAXチーム プロデューサー。「みのり」ちゃんの生みの親的存在。ホンダの耕耘機 「F90」をプラモデル化するにあたり、耕耘機「F90」にあったキャラクターをイラストレーターの山下しゅんや氏にお願いしたのがそもそもの始まりだった。

高久裕輝 氏
株式会社マックスファクトリー 企画部 PLAMAXチーム プロデューサー。「みのり」ちゃんの生みの親的存在。ホンダの耕耘機 「F90」をプラモデル化するにあたり、耕耘機「F90」にあったキャラクターをイラストレーターの山下しゅんや氏にお願いしたのがそもそもの始まりだった。

画像: ミニマムファクトリー(minimum factory)シリーズ。左から、みのり with ホンダ小型除雪機HSS1170n(JX)/いなほ with ホンダ耕耘機F90 水田車輪バージョン/みのり with ホンダ耕耘機F90。

ミニマムファクトリー(minimum factory)シリーズ。左から、みのり with ホンダ小型除雪機HSS1170n(JX)/いなほ with ホンダ耕耘機F90 水田車輪バージョン/みのり with ホンダ耕耘機F90。

──ところで、この連載「もうひとつのHONDAパワー」はホンダの原点ともいうべきパワープロダクツにスポットライトを当てています。ホンダの耕耘機、除雪機と『みのり』ちゃんを組み合わせたプラモデルが話題になっているということで話を聞きに来ましたが、『みのり』ちゃんシリーズの企画はどういったことから始まったのですか。

高久氏 「マックスファクトリー社には、アニメやゲームのキャラクターを20分の1スケールで再現する『ミニマムファクトリー』という人気シリーズがあります。こうしたシリーズはアニメやゲームの人気が高いと売れる傾向がありますが、キャラクターの世界観をどう作るかが重要となります。そこでキャラクターと、なにかメカを組み合わせて、ひとつの世界を作ろうと考えたのですが、それが耕耘機だったのです。耕耘機は人が操作するものですから、フィギュアと組み合わせても自然だし、独自の世界観が作れるのではないかと考えました」

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