スッキリ感が好印象のフロントビュー
フォルクスワーゲンの推進する電動化路線「ID.シリーズ」第一弾のコンパクトハッチバックBEV(電気自動車)「ID.3」の予約受注が欧州で開始されたのが2019年6月。それから4年が経とうとするが、このたび初となるマイナーチェンジが行われた。
一見してわかる変化は、フロントビューの変化だ。新たにデザインされたバンパーとエアダクトとのコンビネーション、そしてフロンウインドや両サイドウインドの下を覆うブラックの装飾版が廃されたことで、斬新でシャープな印象を与えてくれる。
リアビューは、二分割されたテールランプが印象的だ。このタイプのリアランプが、リアゲートに装着されるのは初の試みという。
12インチのコントロールディスプレイを標準装備
インテリアは、SDGsを意識して、ドアやシートなどの素材の71%がリサイクル素材とされた。また、アニマルフリーの徹底化も行われている。
車両の各種操作を行うオペレーティングソフトは、最新のものにアップデート。コントロールディスプレイは、ステアリング裏のコンソールに5.3インチのものが付くほか、中央コンソールに12インチのものが標準で装備される。
5.3インチは、ステアリングのマルチファンクションスイッチで操作し、12インチの方はタッチスクリーンでナビゲーションシステムをはじめ、電話機能、メディア、アシストシステム、車両の各種設定を行う。
先進安全運転支援システムの向上も図られ、最新の「トラベルアシスト」がオプションで利用できるようになった。BEVで気になる充電に関しては、「エレクトリック ビークル ルートプランナー」機能が標準で搭載される。目的地を設定すれば、最新の道路情報などをもとに、充電のタイミングと充電スポットをナビゲートしてくれるというものだ。