卓越したハンドリングと実用性を備えたスポーツGT
![画像: どこからどう見ても「コブラ!」なエクステリアデザイン。一方で、ヘッドランプなどには現代的なエッセンスがしっかり感じられる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/03/08/615a489d8d13e5b1402118830dde74a3218054b6_xlarge.jpg)
どこからどう見ても「コブラ!」なエクステリアデザイン。一方で、ヘッドランプなどには現代的なエッセンスがしっかり感じられる。
「ACコブラGT ロードスター」と名付けられた「新型」は、60年代にスポーツカーファンを魅了したご先祖様「シェルビーACコブラ」以来のマッチョなスタイルはそのままに、最新のテクノロジーを搭載、最先端のエンジニアリングのもとで開発・製造される。
アルミ押し出し加工のスペースフレームシャシなど、ボディコンポーネンツは完全な新設計とされている。美しい仕上がりを見せるカーボンコンポジットボディは、オリジナルを再現しながらもディテールには現代的なエッセンスを備える。
スタイリングデザインを担当したイタリアのデザイン会社Icona Design Groupのグローバルデザインディレクター、Samuel Chuffart氏は、デザインに対する課題は非常にデリケートなものだった、と語る。
「高度な科学的発展を遂げた現代にAC コブラを復活させるにあたって、そのクルマが持つ過去の歴史や伝統を無下にすることはできません。時間の流れに寄り添う自然な進化を通して、50年を超える技術の進歩に追いつきながら日常を豊かに彩ってくれるスーパーカーを提供します」
たとえば、「ACコブラで長距離旅行を楽しむことができるようにしなければならない」という課題を解決するにあたって、ホイールベースは2570mmとACコブラMk.Ⅳよりも284mm長くなっているとのこと。しかし全長そのものは4330mmと、110mmしか拡大されていない。
またトレッドはワイド化され、同時に前後重量配分や重心高を徹底的に最適化。サスペンション系のセッティングは英国のプロフェッショナルレースチームが担当し、類まれな俊敏性とともに、優れた快適性まで実現しているという。
![画像: ボディサイズは、全長4330×全幅1960×全高1400mm。ホイールベースは2570mmだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/03/08/a97d1eab054c375c80e587f7cfd77da6c9aa59de_xlarge.jpg)
ボディサイズは、全長4330×全幅1960×全高1400mm。ホイールベースは2570mmだ。
価格はおよそ4600万円。春から夏にかけて納車を開始
![画像: 操作系はアナログなタッチとデジタルの機能性を融合しているという。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/03/08/5bff007a71e383dbb50e253a3ed005d8ec64df9a_xlarge.jpg)
操作系はアナログなタッチとデジタルの機能性を融合しているという。
搭載されるV8ユニットはフォード製で、ムスタングにも搭載される排気量5L(5038cc)のDOHCだ。スーパーチャージャーによる過給で、最高出力663ps/最大トルク780Nmを発生する。
6速MTもしくは10速ATと組み合わされ、1400kgと軽量なボディを最速で0→60mph(およそ96km/h)を3.4秒で加速させる。最高速度は278km/hだが、全開時のサウンドの迫力にも大いにこだわっているようだ。
パフォーマンスだけでなく室内空間や装備についても「ゆとり」が感じられる。特注されたインテリアは外観と同様、ヘリテイジ性とともに革新性も備えている。
電動パワーウインドウやクライメートコントロール、ナビゲーション機能付きのインフォテインメントシステムなど、さまざまな快適装備が搭載されている。まさに長距離旅行を楽しむことができそうだ。
この新しいACコブラGT ロードスターは、英国で生産される予定。販売価格は28万5000ポンド(VAT含む)と、日本円換算(2023年3月8日現在)では4640万円ほどとなる。
正式発表は4月だが、欧州では春から夏にかけてエクスクルーシブなプレビューイベントの開催が予定されているとのこと。そのころには、幸せなオーナーたちの前に迫力満点の実車が姿を現すことになりそうだ。