2023年3月28日、ルノーは、第6世代となる新型エスパスを本国で発表した。クロスオーバーSUVとしてのたくましさにラグジュアリーな雰囲気を漂わせながらも、本質的な魅力はその正統を受け継いでいる。

40年の歴史を持つMPVが時代に合わせてクロスオーバーSUVに進化

初代のエスパスは1983 年に登場。マルチパーパスビークル(MPV)の先駆け的存在であり、ファミリーカーの未来像を予感させるものでもあった。とくにモノシルエットを特徴とする斬新なスタイリングはまさに「比類ない」個性を放ち、ルノーブランドでもっとも広々とした室内空間はピープルムーバーの理想を象徴していた。

画像: 明確なフロントノーズを備えることで、写真を見る限りでは従来のミニバンライクなテイストはほぼ消えているように見える。力強いフェンダーなど、圧倒的なボリューム感を感じさせるスタイルだ。

明確なフロントノーズを備えることで、写真を見る限りでは従来のミニバンライクなテイストはほぼ消えているように見える。力強いフェンダーなど、圧倒的なボリューム感を感じさせるスタイルだ。

新型のエスパスは、その6代目となる。先代に当たる第5世代では、モノフォルムのミニバン的ルックスからややクロスオーバーテイストが加わったシルエットへと転身したが、新型のスタイルにはそこに、SUV としての逞しさやエレガントさがプラスされている。

とくにサイドシルエットはフロントノーズの厚みがより明確に強調されており、オンオフを問わないダイナミックな走りを予感させる。全長は4722mmで137mmも短くなり、全高は1645mmで32mm低くなった。

ルーフ全面を覆うサンルーフが生み出す「天井知らず」の開放感

たたずまいは明らかに変化しながらも、ピープルムーバーとしてのDNAはしっかり受け継がれている。外形寸法はやや引き締められたものの、ルノーシリーズ最大の室内のゆとりをキープ。5人または7人のドライバー/パッセンジャーが快適な長距離移動の時間を過ごすことができる、優れたパッケージは健在だ。

画像: 長さ1.33m、幅0.84mのサンルーフをオプション設定し、明るいく開放的な室内としている。

長さ1.33m、幅0.84mのサンルーフをオプション設定し、明るいく開放的な室内としている。

ルーフトップには、1平方メートルを超える大面積のサンルーフを備え、視覚的にも明るく広々としたインテリアを実現しているという。快適な移動をサポートする安全装備も充実、運転支援を担うシステムは実に32種類も備えられる。

独自の運転モード制御「マルチセンス」と進化型の4コントロール(4輪操舵システム)の組み合わせで、ドライビングの楽しさも十二分に味わわせてくれそうだ。

パワートレーンは 1.2L 直3ガソリンターボエンジン(130ps)と2つの電気モーターを組み合わせて200psを発生するE-TECHフルハイブリッドが搭載されている。車両重量は215kgもの軽量化を実現していることもあって、燃費は100kmあたり4.6L(約21.7km/L) を実現。航続距離は、最大1100kmに達するというから驚きだ。

新型エスパスは本国で2023年春から受注が始まる予定。日本市場への導入は今のところアナウンスされていないものの、実現すればかなりの注目株となりそうだ。

画像: Relive the World Premiere of the All-new Renault Espace | Renault Group www.youtube.com

Relive the World Premiere of the All-new Renault Espace | Renault Group

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