2023年5月の正式発売開始に先駆けて、三菱自動車工業株式会社が新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」の一般向け発表イベントを4月8日に開催。それに合わせる形で、メディア向けの事前撮影会を実施した。開発の狙いなどとともに、その魅力をじっくり検証してみたい。

ヒルディセントコントロールなど、安心・安全のサポートにも自信あり

「デリカ」の名を冠する以上、路面コンディションを問わない優れた走破性が期待されるだろう。それに応えるためにデリカミニではとくに、4WD車についてこだわりの機能性が追求されている。

画像: デリカミニは4WDモデルの走破性にも期待したいところ。タフさとスタイリッシュ感を兼ね備えた、ダークシルバー塗装のアルミホイールも伊達ではない。光沢のあるブラックホイールアーチに、よく似合っている。(T Premium 4WD)

デリカミニは4WDモデルの走破性にも期待したいところ。タフさとスタイリッシュ感を兼ね備えた、ダークシルバー塗装のアルミホイールも伊達ではない。光沢のあるブラックホイールアーチに、よく似合っている。(T Premium 4WD)

たとえばタイヤは、165/60R15という大径サイズを標準装備(ターボの2WDは165/55R15)。最低地上高は160mmを確保している(2WDは155mm)。砂利道などでも安心してクリアできるだけでなく、路面からの振動を伝えにくくするために縮み側をソフトにするなど、ショックアブソーバーに専用チューンを施す。それによって底付き感を抑制、安定性と快適性を高めているという。

ロングドライブなどでドライバーに安心感を提供してくれるのが、グリップコントロール機能だ。雪道や泥道など滑りやすい路面で発進する時、片側駆動輪の空転を感知するとブレーキ制御を加え、グリップしている駆動輪側の駆動力を確保、スムーズな発進をサポートする。

また急な下り坂、滑りやすい坂道を下りる時などには、標準装備されるヒルディセントコントロールが役に立つ。電子制御で車速を低く抑えることで、危険な状態に陥るのを防いでくれる。

搭載されるエンジンは、すべて659cc 直列3気筒のマイルドハイブリッド仕様となる。NAの最高出力は52ps、最大トルクは60Nm。ターボ付きでは64ps、100Nmを発生。どちらも2.7ps/40Nmのモーターによってアシストされる。WLTCモードの総合燃費は、NA 2WDで20.9km/L、ターボの4WDでも17.5km/hを確保している。

テーマ系オプションスタイルのコーディネイトが悩ましい

ベースグレードはNAが「G」、ターボが「T」。上級仕様には「Premium」が冠される。すべてCVTとの組み合わせで、2WD/4WDのチョイスが可能だ。

画像: 電気モーターのアシストそのものは2.7ps、40Nmとささやか。それでもより低速寄りのトルク感が加わることで、日常領域での乗りやすさが向上しているはずだ。(T Premium 4WD)

電気モーターのアシストそのものは2.7ps、40Nmとささやか。それでもより低速寄りのトルク感が加わることで、日常領域での乗りやすさが向上しているはずだ。(T Premium 4WD)

もっとも、デリカミニを愛車にするときにもっとも悩ましいのは、際立つ個性がさらに魅力的な2タイプのテーマスタイルが設定された、ディーラーオプションの方かもしれない。外装としてはダイナミックシールド、フロントグリルガーニッシュ、テールゲートガーニッシュやエンブレム類のカラーが変更されるほか、ちょっとユニークなデカール類が用意されている。

そのひとつ「アクティブトーンスタイル」は、グロスブラックの外装パーツにホワイトのエンブレム。もうひとつの「ワイルドアドベンチャースタイル」は、シルバーパーツにブラックエンブレムのコーディネイトだ。後者にはルーフブラックアタッチメントが含まれている。

メーカーが提案するアレンジメントも楽しいけれど、自分ならではのモディファイを楽しむこともできそう。遊び心と実用性、上質感と冒険心、大人っぽさと自由な雰囲気などなど、さまざまなエッセンスがバランスよく盛り込まれたデリカミニには、いろいろな「可能性」が秘められている。(写真:伊藤嘉啓)

三菱 デリカミニ T Premium 4WD 主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1830mm
●ホイールベース:2495mm
●重量:1060kg
●エンジン型式・種類:BR06型・直3DOHCターボ+モーター
●排気量:659cc
●エンジン最高出力:47kW<64ps>/5600rpm
●エンジン最大トルク:100Nm<10.2kgm>/2400-4000rpm
●モーター最高出力:2.0kW<2.7ps>/1200rpm
●モーター最大トルク:40Nm<4.1kgm>/100rpm
●トランスミッション:CVT
●WLTCモード燃費:17.5km/L
●タイヤサイズ:165/60R15

画像: TPremium×アクティブトーンスタイル(ボディカラー:ナチュラルアイボリーメタリック)。シックな雰囲気にほどよいアーバンテイストが加わっている。サイドステッカーはテクノロジーをわかりやすくアピールしているものだが、どこか「昭和的」。

TPremium×アクティブトーンスタイル(ボディカラー:ナチュラルアイボリーメタリック)。シックな雰囲気にほどよいアーバンテイストが加わっている。サイドステッカーはテクノロジーをわかりやすくアピールしているものだが、どこか「昭和的」。

画像: T Premium×ワイルドアドベンチャースタイル(ボディカラー:ライトニングブルーマイカ×ブラックマイカ)。ルーフラックやマッドフラップなど、さらに冒険心がかきたてられるアレンジだ。

T Premium×ワイルドアドベンチャースタイル(ボディカラー:ライトニングブルーマイカ×ブラックマイカ)。ルーフラックやマッドフラップなど、さらに冒険心がかきたてられるアレンジだ。

画像: 「3丁目の夕日」テイストの昭和感を謳う、ワイルドアドベンチャースタイルのサイドステッカー。これだけでも欲しくなる。

「3丁目の夕日」テイストの昭和感を謳う、ワイルドアドベンチャースタイルのサイドステッカー。これだけでも欲しくなる。

This article is a sponsored article by
''.