特殊なガラスルーフを採用したリトラクタブル ハードトップ
MC20チェロは、2020年に発表されたスーパースポーツカー、MC20のスパイダー(オープンモデル)版だ。
わずか12秒で開閉するリトラクタブル ハードトップを採用しているが、トップには高分子分散型液晶技術を使用したガラスルーフを採用しており、センタースクリーンのボタンひとつで透明から一瞬にスモークへと変化する。これにより、クローズドのクーペ、ルーフが透明なオープン風クローズド(?)、そしてオープンエアという3パターンの走りが楽しめるというわけだ。
インテリアはマセラティらしく、エレガントとスポーティネスを兼ねそろえたラインによって表現しながら、純粋に機能性を追求している。つまり、全面的な合理化を経て、インパネには10インチのモニターが2基設置され、ひとつはコクピットのメーターパネル、もうひとつはセンダーダッシュの「マセラティ タッチコントロール プラス」用となっている。
パワートレーンはMC20と同様、3LのV6 DOHCツインターボ「ネットゥーノ」エンジンをミッドシップ搭載し、8速DCTを組み合わせる。しかも、オープン化に伴う車両重量の増加は、わずか60kgにおさえられている。
なお、今回展示されたMC20チェロは限定車の「プリマセリエ ローンチエディション」で、ボディカラーには専用の新色アクアマリーナを採用。新デザインの20インチ マットブラック ホイールにはホワイトゴールドで「PrimaSerie」の文字がレーザー彫刻され、インテリアはアイスカラーのアルカンターラとレザーで、アクアマリーナのコントラストステッチがダッシュボードやヘッドレストの「PrimaSerie」の文字に施されている。
ボディカラーは、アクアマリーナのほか、パステルグレー、白、黄色、赤、青、グレーが選択可能。車両価格(税込)は、3550万円となっている。なお、マセラティではMC20チェロのフル電動モデル「フォルゴーレ」も開発中であるという。
マセラティ MC20チェロ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4670×1965×1217mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1750kg
●エンジン:90度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:2992cc
●最高出力:463kW(630ps)/7500rpm
●最大トルク:730Nm(74.4kgm)/3000−5500rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●最高速度:320km/h以上
●0→100km/h加速:2.9秒以下
●タイヤサイズ:前245/35ZR20、後305/30ZR20
●車両価格(税込):3550万円