「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ Mクラスだ。

メルセデス・ベンツ Mクラス(2012年:3代目フルモデルチェンジ)

画像: 1997年に初代が登場以来、全世界で約120万台以上が販売され、メルセデス・ベンツのヒット作となったMクラス。

1997年に初代が登場以来、全世界で約120万台以上が販売され、メルセデス・ベンツのヒット作となったMクラス。

昨年末(編集部註:2011年)の東京モーターショーにも参考出品されたメルセデス・ベンツの新型Mクラス。日本導入は今年(編集部註:2012年)前半の予定だが、それに先がけてオーストリアで行われた国際試乗会のレポートをお届けしよう。

今やすっかり人気カテゴリーとして定着したプレミアムSUVだが、そのはしりと言えるのが、1997年にデビューしたメルセデス・ベンツの初代Mクラスだ。映画「ジュラシックパーク」に登場したその姿は、それまでのオフローダーとは違って、洗練されたフォルムで都会が似合う新しい感覚のモデルとして認識されたのだった。

初代モデルは昔ながらのラダーフレーム構造を採用しており、今風のプレミアムSUVとは違って乗り味はオンロードユースに適しているとは言いがたかったが、高級なSUVを街乗りで使うのがカッコイイというムーブメントの下地を造った。その後、2000年に乗用車ベースのモノコック構造で仕立てたBMW X5がデビューすると、プレミアムSUVは本格的にブレークする。

Mクラスも2005年にデビューした2代目ではモノコック構造へチェンジし、大幅にオンロード性能を強化した。ポストセダンと言われるほどに成長したカテゴリーの中核を担う存在になっている。

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