2010年3月、フル4シーターのクーぺカブリオレ「ボルボ C70」がビッグマイナーチェンジを受けて大きく進化した。電動ハードトップを開ければ美しいカブリオレ、閉じれば流麗なクーペスタイルという2つの個性を併せ持つC70はこの時どう変わったのか。ここではMotor Magazine誌が行った試乗テストの模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2010年5月号より)

フロントフェイスが新世代デザインに一新された

2005年のフランクフルトショーでデビュー、日本では翌2006年12月に上陸したボルボ C70。先代はソフトトップを採用していたが、この代から電動リトラクタブルハードトップに変更。流麗なスタイリングを持つクーペカブリオレとして人気を得ている。

今回、そんなC70が大幅なマイナーチェンジを敢行。新たな魅力を得て、2010年4月24日から日本で発売される。

まず大きく変更されたのが、そのフロントフェイスだ。XC60から始まった新世代のボルボデザインを手に入れている。エクステリアチーフデザイナーのフェディ・タルスマ氏が「100m先でなければボルボと認識できなかったフロントフェイスを、200m先からでもひと目でわかるようにデザインした」と語るように、以前の平面的で柔和な顔立ちから一転、大胆で堂々としたものに変貌している。

確かにアクは強いけれど、これはブランド主張が強くなり、自信に満ちあふれた顔だ。ルーフオープン時には、周りから「見られる」ことが多いC70だけに、その視覚的な存在感の大きさはオーナーの心理をくすぐることだろう。

画像: XC60から始まった新世代ボルボ顔。VシェイプボンネットやDNAポジションランプなどC30とのデザイン共通項も多い。

XC60から始まった新世代ボルボ顔。VシェイプボンネットやDNAポジションランプなどC30とのデザイン共通項も多い。

リアのデザインも変更された。コンビネーションランプにはXC60と同仕様のLEDライトが埋め込まれ、より低くワイドな印象となっている。

従来は2.4L直5NAエンジン搭載モデルと、230ps/320Nmを発生する2.5L直5ターボエンジンを搭載するモデルの2車種だったが、今回、ターボエンジン搭載モデルの「T5GT」1グレードに統一された。従来、ターボモデルが599万円、NAモデルが529万円だったものが、今回登場した新型ではターボで549万円と、戦略的な価格設定になっていることも特筆すべきところだろう。

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