2023年4月29日土曜日(現地時間)、WEC(FIA世界耐久選手権)第3戦「スパ・フランコルシャン6時間」がベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、トヨタの7号車GR010ハイブリッドがポールトゥウィンを飾った。最後列からスタートしたトヨタの8号車が猛烈な追い上げを見せ2位でフィニッシュし、トヨタは今季2度目の1-2フィニッシュを達成した。3位には51号車フェラーリ499Pが入っている。

トヨタの開幕3連勝で、いよいよル・マン24時間へ

その後、レース開始から1時間半が経過したところで、2番手の3号車キャデラックがクラッシュ、さらにその30分後には今度は2番手に上がっていた6号車ポルシェがトラブルでコース上にストップして、8号車トヨタが2番手となり、レースはトヨタ2台の優勝争いとなっていく。

画像: スパ・フランコルシャン6時間の表彰台。セーフティカー導入でリードがリセットされてしまったり、路面コンディションが変わったり、耐久レースではよくあることだが、スパ・フランコルシャン6時間ではさまざまなことが起こった。

スパ・フランコルシャン6時間の表彰台。セーフティカー導入でリードがリセットされてしまったり、路面コンディションが変わったり、耐久レースではよくあることだが、スパ・フランコルシャン6時間ではさまざまなことが起こった。

2台のトヨタの優勝争いはセーフティカーで何度か中断されながら続き、最後のピットインで一時8号車トヨタがトップに立つも、すぐに7号車トヨタが首位の座を奪い返してトップでチェッカーを受けた。なお、トヨタの後ろでは、3位に51号車フェラーリ499P、4位に5号車ポルシェ963が同一周回で続いた。

キャデラック、ポルシェにトラブルがあったとはいえ、これでトヨタは開幕から3連勝、最高の形でいよいよル・マン24時間(フランス)を迎えることになる。トヨタはこのまま、強豪を相手にル・マンを制覇するのか。そのル・マン24時間は6月10日から11日(日)にかけて行われる。

2023年WEC世界耐久選手権第3戦スパ・フランコルシャン6時間決勝

1位 7 トヨタGR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/ロペス) 148周
2位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮) +16.637s
3位 51 フェラーリ499P(グイディ/カラド/ジョビナッツィ) +74.439s
4位 5 ペンスキーポルシェ963(キャメロン/クリステンセン/マコヴィッキィ)+77.264s
5位 2 キャデラックVシリーズ(バンバー/リン/ウエストブルック) +1周

2023年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第3戦終了時)

1位 ブエミ/ハートレー/平川亮(トヨタ) 71
2位 コンウェイ/小林可夢偉/ロペス(トヨタ)66
3位 フォコ/モリーナ/ニールセン(フェラーリ) 42
4位 バンバー/リン/ウエストブルック(キャデラック)40
5位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(フェラーリ)32

2023年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第3戦終了時)

1位 トヨタ 90
2位 フェラーリ 57
3位 ポルシェ 42
4位 キャデラック 40

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