THE MAGARIGAWA CLUBが誕生した背景には、造り手の強い想いがあった
THE MAGARIGAWA CLUBは、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが運営する会員制のドライビングクラブ。そのプロジェクトリーダーを務める山口オスカー博義氏は、コーンズが取り扱っている数多くのスーパーカーの性能をオーナーが思い切り楽しめる施設が、これまで日本にはなかったと話す。
レースなどで使用するサーキットは、ふらっと行って自由に走るにはハードルが高い。しかも、走行しない家族や友人とは一緒に行きづらい。そこで会員制のクラブを作って、自由に赴くままにドライビングを楽しんでもらいたい、その時間を大切な人と過ごしてほしいという想いを込めて、THE MAGARIGAWA CLUBは誕生した。そんな極上の体験ができる地は、気軽に行けるアクセス性も重要である。そこで選ばれたのが、都心から約1時間で行くことが可能であり、起伏のあるコースを造ることができる南房総市だった。
高級ホテルを数多く手がける金谷リゾートが極上のおもてなしを提供する
実際にTHE MAGARIGAWA CLUBに訪れてみたら、山口氏の語る想いが体現されていた。
南房総市を通る富津館山道路の終点富浦ICを降りて10分ほど山間を進むと、このクラブの入り口がある。先へ進み金沢駅にある鼓門を設計した業者が手掛けたゲートをくぐり、独特のコースレイアウトを横目にさらにワインディングロードを進んでいく。
すると、まるで高級ホテルのような建物が姿を現す。それがこのクラブのメイン施設「クラブハウス」である。「和」のテイストを感じさせるこの建物は、日本の伝統建築とモダンの要素を融合したデザインが特徴だ。
クラブハウスの中には、サーキット走行を楽しむ人だけではなく、一緒に訪れた家族や友人と金谷リゾートの提供する娯楽施設や食事などを享受することが約束される。
バーラウンジやサーキットを眺めることができるレストラン、子どもとの時間を楽しむファミリーラウンジを備えるほか、フィットネスジムやヨガスタジオ、インフィニティプールといった、自分自身の身体を動かして楽しむ運動施設もある。
地下約900mから湧き出た天然温泉、サウナやエステを受けることができるトリートメントルームは、まさに癒しの空間。麻雀やカラオケが楽しめる娯楽室など、クルマの運転以外の娯楽施設も充実している。さらには同施設内のサーキットもバーチャル走行できる、ドライビングシミュレーターまで設けられている。
山口氏によれば、ここまで充実したドライビングクラブは世界を見ても類がない、とのこと。オーナーズドックと呼ばれる分譲タイプの宿泊施設や、ホテル利用できるヴィラも備えており、サーキット走行やクラブハウスで過ごした後に、そのまま泊まることが可能になっている。
ちなみにこの分譲ヴィラは入札方式で、価格は2.5億から8億円。9棟のうち初期募集枠の5棟はすでに完売している。問い合わせが多いため、開業後にさらに14棟を建設予定という。