近い将来登場する、新たなEVスポーツカーの開発を示唆
「現段階では、EVセブンをこのままの形で生産する計画はありません。このプロジェクトは、EVパワートレインがお客様の個々の使用ケースに対して、どの程度有効なのかを確認するためのテストベッドです」
「軽量でシンプル、そしてファントゥドライブという、セブンに必要なケータハム車特有の車両特性を実現する方法を学ぶために、私たちは大きく目を見開いてこのプロジェクトを進めています。私たちは、次世代のバッテリー技術が可能にする将来の適切なタイミングで、この車両を市場に投入するつもりです。だからこそ、今がこのコンセプトを試す時なのです」
と、レイシュリー氏は付け加えている。
EVセブンコンセプトは、2023年7月に英国で開催されるグッドウッドフェスティバルオブスピードで一般公開される予定。
ケータハムは、EVセブンとは別に完全電気自動車のスポーツカーコンセプトも開発しており、本年発表する計画という。
このプロジェクトのデザインは、ブランドの新しいチーフデザイナーであるアンソニー・ジャナレリが主導しており、今後数ヶ月のうちにさらなる詳細を公表する予定だ。
EVセブン(コンセプト)仕様
●車両:ケータハムEVセブン
●モーター:専用スウィンドン社 HPDE E Axle
●トランスミッション:シングルスピード、専用レシオ2ステージリダクション
●ファイナルドライブ:リミテッド・スリップ・デファレンシャル
●バッテリー:51kWh(40kWh 実用可能)ー 液浸冷却式バッテリー
●チャージング:最大152Kw DC急速充電
●シャシ:大型シャシ
●ディメンション:全長3350×全幅1685×全高1115mm
●最高出力(bhp / rpm):240bhp @ 9,000rpm
●最大トルク(Nm / rpm):250Nm @ 0rpm
●重量:700kg未満
●パフォーマンス(0-60 mph):4.0秒(見込み)
●パワーウェイトレシオ:340bhp/トン
●最高速度:209km/h(見込み)
●サスペンション:ビルシュタイン製アジャスタブル(420カップより)
●ホイール:13インチ Apollo ブラックアロイ(フロント6”、リア8”)
●タイヤ:AvonZZR
●ブレーキ:4ピストンキャリパー付ベンチレーテッドディスク
●ステアリング:ラック&ピニオン、ロックトゥロック1.93回転
ケータハムについて
ケータハム(ケータハム・カーズ・リミテッド)は、1973年にグラハム・ニアンがロータスの創始者コーリン・チャップマンからセブン製造・販売のための型、デザイン、独占権を獲得して以来、軽量で2人乗りのスポーツカーを生産している。チャップマンへのオマージュとして、ケータハムは今日も、ドライビング・エクスペリエンスと楽しさをすべての活動の中心に据えることを哲学としている。すべてのお客様にパーソナライズされた体験を提供することを約束し、購入された方が公道とサーキットの両方で自身の志向と運転の好みに完全に合った車を作るための幅広い選択肢を提供している。
当該英国メーカーは、そのユニークな車を英国国内だけで生産している。現在、ケータハムはケント州ダートフォードに本社を置き、1987年以来、組立てとキットビルドの両方で車を製造している。2023年現在、ケータハムは世界の15の主要市場で30以上の公式販売店によって販売されている。
また、モータースポーツ部門の一環として、あらゆるレベルのドライバーを対象とした英国の5つのレースシリーズを運営している。1995年以来、エントリーレベルのレースシリーズであるケータハム・アカデミーでは、1,300人以上の初心者ドライバーがレーシングドライバーとしての資格を取得した。
ケータハムは、2009年以来ケータハムの日本市場における輸入代理店である、日本のVTホールディングスが現在所有している。VTホールディングスは、日本最大の自動車ディーラーグループのひとつとなる。
ケータハムは2023年に創立50周年を迎え、この重要な節目を記念した複数のイベントを年間を通して開催している。