2023年6月10日、JR大阪駅まえのグランフロント大阪 うめきた広場で開催するイベント「EV&SDGsフェア2023 in Osaka」では、国産・輸入ブランドの電動車15台を展示。本記事ではここで展示するモデル、プラグインハイブリッド(PHEV)のボルボ XC60 リチャージ(VOLVO XC60 Recharge)を紹介します。

2022年に利便性とパワートレーンを大幅刷新

2017年の発売から6年が経過したいまも、XC60のスタイリングは色あせることなくエレガントさを保ち続けている。その一方で中身は大きく進化している。とくにインフォテインメント面、そしてPHEVモデルのパワートレーンの進化が光る。

まず、2021年秋のマイナーチェンジでは、インフォテインメントにGoogleシステムを導入して機能の向上を図ったのがポイントだ。これにより各種操作を音声でできるようになり、Googleマップによる目的地案内をはじめとしたアプリを利用できる。

移動中だけでなく、Googleアシスタントによってあらかじめ自宅でカーナビの目的地設定や空調の温度を調節しておいたり、出先から自宅の対応する家電を遠隔操作するなど、利便性は飛躍的に高まった。

この改良にあわせてセンターディスプレイの画面デザインや操作ロジックを見直したほか、メーターも一新している。

画像: 2021年の大幅改良により、エキゾーストエンドがリアバンパーの中に隠されて見えないようなデザインに変更された。

2021年の大幅改良により、エキゾーストエンドがリアバンパーの中に隠されて見えないようなデザインに変更された。

一方、パワートレーンは2022年に大幅刷新された。駆動用バッテリーの容量が18.8kWh(約60%増)となったことで、EV走行距離が約70〜90kmとほぼ2倍に伸びた。また、リアモーターが107kW(約65%向上)に出力アップしたことで、パワフルさと効率的な回生ブレーキ性能を実現した。

そして、パワーユニットも改良されている。従来搭載されていたスーパーチャージャーを廃止して、組み合わされるCISG(クランク インテグレーテッド スターター ジェネレーター)の出力を52kW/165Nmに向上した。電気の力でエンジン低回転域をよりサポートできるようになったのだ。

このように大幅改良されたXC60リチャージは、モーターならではのスムーズさを最大限に引き出し、洗練されたドライバビリティへと進化を遂げている。

2030年にBEV専業メーカーを目指し、電動化を進めているボルボ。単にCO2排出量を削減をするだけでなく、クルマとしての魅力もしっかり進化させている。

画像: web.motormagazine.co.jp
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ボルボ XC60リチャージ アルティメットT6 AWD プラグインハイブリッド 主要諸元

●全長×全幅×全高:4710×1915×1660mm
●ホイールベース:2865mm
●車両重量:2180kg
●パワートレーン:2L直4DOHCターボ+2モーター
●最高出力:エンジン186kW+モーター前53kW/後107kW
●最大トルク:エンジン350Nm+モーター前165Nm/後309Nm
●最小回転半径:5.7m
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・71L
●WLTCモード燃費:14.3km/L
●タイヤサイズ:255/40R21
●車両価格:999万円

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