レーシーさ満点のインテリア。量産車は900Vのアーキテクチャーを採用
インテリアは、ドライバーオリエンテッドを重視し、非対称のデザインとされた。運転席は、アンダルシアブラウンのレザーパッドを除いてカラハリグレーで、センターコンソールやダッシュボードと一体の色調を他採用。助手席はアンダルシアブラウンとなる。
レーシングマシンとの類似点も見られる。CFRPシートシェルとモノコックに統合された6点式シートベルトや、モードスイッチとパドルシフトを備えたオープントップのステアリングホイールなどだ。車両には複数のカメラが装備され、ドライバーがマルチパーパスコントローラーのレコードボタン(REC)を押すとすぐに録画が開始される。
ストップウォッチモジュールも取り付けることができる。そのために、助手席側インパネにバヨネットシステムが組み込まれたている。ストップウオッチモジュールは、アナログとデジタルのディスプレイを備えた専用で、サーキットとラリーの両方で使用することができる。
そこで気になるパフォーマンスだが、ポルシェは「ポルシェ ミッションX」が量産化された時のメルクマールを以下のように掲げる。
・ニュルブルクリンク ノルドシュライフェ周辺で最速の公道走行車となる
・重量比出力は1kgあたりおよそ1ps
・現行の911 GT3 RSが提供する値を大幅に上回るダウンフォース値を達成
・900Vシステムアーキテクチャーにより充電性能が大幅に向上し、ポルシェの現在のフロントランナーであるタイカン ターボSの約2倍の速さで充電可能
ちなみに、バッテリーは車両のシート後部中央に取り付けられる。ポルシェが「eコアレイアウト」と呼ぶもので、従来のミッドシップエンジン車と同様に優れた俊敏性の基盤になるという。