天候が変わりやすく、波乱となる可能性も
今シーズン圧倒的な速さを見せるレッドブルだが、中でもエースのマックス・フェルスタッペンは絶好調。波乱の可能性を秘めていたモナコGPでも圧勝し、現在3連勝中ともはや敵なしの状態になりつつある。
レッドブルの連勝を止めるとすれば、予選で速さを見せるフェラーリだが、このところ調子は上がっていない。そうなると、前戦スペインGPで2-3位とダブル表彰台を獲得したメルセデスが注目されるが、逆転まであるかとなると怪しい。やはり、レッドブルが有利となるのだろうか。
2023年F1ドライバーズランキング(第8戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)170
2位 S.ペレス(レッドブル)117
3位 F.アロンソ(アストンマーティン)99
4位 L.ハミルトン(メルセデス)87
5位 G.ラッセル(メルセデス)65
6位 C.サインツ(フェラーリ)58
7位 C.ルクレール(フェラーリ)42
2023年F1コンストラクターズランキング(第8戦終了時)
1位 レッドブル 287
2位 メルセデス 152
3位 アストンマーティン 134
4位 フェラーリ 100
5位 アルピーヌ 40
6位 マクラーレン 17
昨年はフェルスタッペンが2ストップ戦略で優勝
昨年2022年のカナダGPは、気温25度、路面温度40度と上がったこともあり、2ストップが優勝戦略となったが、そのタイヤ交換のタイミングがレースのポイントとなった。
決勝レースは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジョンから主導権を握ったが、チームメイトのセルジオ・ペレスがストップして出たバーチャル・セーフティカーを機に9周目にしてミディアムからハードへのタイヤ交換したことでレース展開が微妙なものになっていく。
2位のカルロス・サインツ(フェラーリ)はここでステイアウトして21周目のバーチャル・セーフティカーでタイヤ交換。フェルスタッペンが43周目に2度目のタイヤ交換を行うと、サインツは49周目のセーフィティカーでタイヤ交換してフェルスタッペンの直後でコース復帰に成功する。
こうなるとフレッシュなタイヤを履くサインツが俄然有利となったが、残り20周、フェルスタッペンは攻めまくるサインツをなんとか抑えて逃げ切った。
レース後フェルスタッペンは「フェラーリのレースペースが良くてずっと厳しい戦いだった。最後はサインツに攻められたけど、ストレートが速かったので助かった」と振り返っている。
【参考】2022年F1第9戦カナダGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)70周
2位 55 C.サインツ(フェラーリ)+0.993s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+7.006s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)+12.313s
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+15.168s
6位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+23.890s
7位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ)+25.247s
8位 24 周冠宇(アルファロメオ・フェラーリ)+26.952s
9位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+29.945
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+38.222s
・・・・・・・・・・・・・
15位10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+52.145s
リタイア 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)
リタイア 11 S.ペレス(レッドブル)
ファステストラップ: 55 C.サインツ(フェラーリ)1:15.479