パワートレーンは3種。ヴェルファイアの差別化にも注目
新型アルファード/ヴェルファイアでは、パワートレーンが棲み分けられている。2.5L 直4エンジンとモーターを組み合わせたシリーズハイブリッドは両車に搭載されるが、2.5Lの直4エンジンはアルファードのみ、2.4Lの直4ターボエンジンはヴェルファイアのみに搭載される。組み合わされるトランスミッションは、エンジン車はスーパーCVT-i、ターボ車は8速AT、ハイブリッド車は電気式無段変速機。いずれも、駆動方式は2WD(FF)と4WD(ハイブリッドはE-Four)が設定されている。
今回、このパワートレーンの違いだけでなく、ヴェルファイアにはフロントパフォーマンスブレースを採用するなど専用チューニングが施され、ブラックコーディネートした専用グレード「Z プレミア」を設定するなど、差別化による販売拡大が図られている。ちなみに従来型の販売比率は、2015年からの累計ではアルファードとヴェルファイアで約7:3だったが、2022年だけでは30:1くらいの大差がついてしまっている。
最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」も搭載するなど、安全&快適装備も充実。なお、新型アルファード/ヴェルファイアでは納車までの期限短縮を鑑みて、グレード構成はシンプルになっており、車両価格(税込)は、以下のとおりだ。
アルファード ラインナップ&プライス
Z<2.5L ガソリン>(FF/4WD):540万円/559万8000円
Z<ハイブリッド>(FF/E-Four):620万円/642万円
エグゼクティブラウンジ<ハイブリッド>(FF/E-Four):850万円/872万円
ヴェルファイア ラインナップ&プライス
Z プレミア<2.4L ターボ>(FF/4WD):655万円/674万8000円
Z プレミア<ハイブリッド>(FF/E-Four):690万円/712万円
エグゼクティブラウンジ<ハイブリッド>(FF/E-Four):870万円/892万円
高級ミニバンではなく、大空間高級サルーンを目指すアルファード/ヴェルファイア。トヨタでは、このアルファード/ヴェルファイアには近い将来プラグインハイブリッド車を予定しており、またクラウン セダンのFCEV(燃料電池車)化、そしてセンチュリーのSUV版!など、サルーンの革命を目指しているようだが、これに関してはあらためて紹介することにしよう。
トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4995×1850×1935mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:2290kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター×2
●総排気量:2487cc
●最高出力:140kW(190ps)/6000rpm
●最大トルク:236Nm(24.1kgm)/4300−4500rpm
●モーター最高出力:134kW(182ps)+40kW(54ps)
●モーター最大トルク:270Nm(27.5kgm)+121Nm(12.3kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:4WD(E-Four)
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●WLTCモード燃費:16.5km/L
●タイヤサイズ:225/65R17
●車両価格(税込):872万円