目指すは、トヨタ ヨーロッパのランドマーク
2016年に発表された初代C-HRは、日本をはじめヨーロッパでも成功をおさめた。その斬新なスタイリングは、ヨーロッパにおけるトヨタに対する人々の意識を変革した。そしていよいよ、新型C-HRが世界初公開された。新型C-HRは、ヨーロッパのカスタマーを念頭に置いてヨーロッパで考案され、高電圧バッテリーユニットの組み立てを含め、ヨーロッパで独占的に製造される。現段階では、日本仕様についてはアナウンスされていない。
そのスタイリングは、2022年後半に発表されたコンセプトカー「C-HR プロローグ」を踏襲している。初代C-HR同様のクーペのようなラインは、さらにシャープなものになった。フロントまわりは、BEVのbZ4Xや新型プリウスにも共通した「ハンマーヘッド」。ボディサイドではダイヤモンドカットのキャラクターラインが目をひき、トヨタ車では初のフラッシュドアハンドルも採用している。
短いオーバーハングと20インチの大径タイヤがダイナミックな外観を強調し、コントラスト ブラックルーフをリアバンパーやボディ後部4分の1まで拡張した、新しい2トーンペイントも設定される。
パーソナライズされたユーザーエクスペリエンス
ユーザーエクスペリエンスでは、タッチスクリーンや音声コマンドでアプリを使用して幅広い機能を制御できる、シームレスで直感的でパーソナライズされたシステムを作成した。
メーターパネルは12.3インチの全面ディスプレイ(グレードによる)。グラフィックはシャープで、情報は明確にゾーニングされ、読みやすい。ドライバーの好みなどに応じて表示は変更できる。たとえば、高速道路ではアクティブなADAS機能情報を目立つようにすることができる。ステアリングホイールのスイッチを使用してパーソナライズできる3つのドライブモードも備える。そのクオリティや使いやすさは、最新のトヨタ車らしいものだ。
センターダッシュ上部には、8インチか12.3インチのタッチスクリーンも備わる。また、自分のスマートフォンをデジタルキーとして使うことができたり、アプリを利用して乗車前にエアコンを作動させたり、ドライバーは車外にいて完全にリモートで駐車させることも可能になっている。
持続可能性を重視してリサイクル素材も多用
新型C-HRは、従来型に比べてリサイクルプラスティックの使用量が2倍になり、100以上のパーツで用いられている。シートにはリサイクル ペットボトルから作られた生地も採用している。
バンパーは、金型にあらかじめ着色された新しい樹脂材料から形成されている。これにより、数百トンのCO2を節約することが期待される。水性塗料を使用した新しい自動塗装プロセスも採用し、ステアリングホイールカバーもレザーフリーとなっている。