2023年7月3日、ルノー・ジャポンはコンパクトカー「トゥインゴ」の一部仕様変更と価格改定を行い、日本向けモデルの生産が2023年をもって終了することを明らかにした。そこで、トゥインゴの系譜を振り返りながら、後継モデルを探ってみたい。

トゥインゴって、どんなクルマだった? 次期モデルは?

初代のトゥインゴは1993年に発売された。コンパクトカーとしては初めてモノフォルムのボディを採用した、エポックメーキングなモデルとして注目を集めた。

画像: コンパクトカーとしては初めてモノフォルムのボディを採用した、初代トゥインゴ(写真はMC後のモデル)。

コンパクトカーとしては初めてモノフォルムのボディを採用した、初代トゥインゴ(写真はMC後のモデル)。

ユニークなエクステリア デザインにポップなインテリアが人気を集めただけでなく、コンパクトなボディからは想像できない広い室内空間、スライドして折りたためるリアシートなど、機能面や走行性能も高い評価を受け、14年間もモデルチェンジされないロングセラーとなった。日本でも1995年から導入されている。

2代目のトゥインゴは2007年に発表された。初代のコンセプトを継承しつつも、時代に求められる多彩なニーズに対応する機能や装備を備えたモデルとなった。GTモデルやRS(ルノースポール)モデルなどもラインナップされ、可愛さや実用性だけでなく、刺激的な走りを楽しむことができたのも特徴だった。

画像: 2代目トゥインゴには、写真の「ゴルディーニ RS」のような刺激的な走りを楽しめるモデルも設定された。

2代目トゥインゴには、写真の「ゴルディーニ RS」のような刺激的な走りを楽しめるモデルも設定された。

そして2014年に発表された現行型の3代目は、初代トゥインゴや5(サンク)のデザインエッセンスを取り入れたスタイルとなった。メルセデス・ベンツとの提携で、スマート フォーフォーとメカニズムを共用する姉妹車となり、駆動方式はRR(リアエンジン リアドライブ)を採用した。

スマート フォーフォーは2021年に生産終了しており、トゥインゴも欧州仕様は電気自動車の「トゥインゴ EZエレクトリック(日本未導入)」以外は既に生産が終了している。初代の登場から30年、日本に導入されてからも28年になるモデルが日本の市場からフェードアウトするのは、ちょっと残念な話だ。

しかも、次期モデルは予定されておらず、2021年に発表された電気自動車のコンセプト「ルノー5プロトタイプ」の市販版が後継モデルとなる予定だ。いずれにしても、現行型のトゥインゴを新車で手に入れたい人は、お早めに!

画像: トゥインゴの後継モデルは、このコンセプトBEV「ルノー5プロトタイプ」の市販版になる予定だ。

トゥインゴの後継モデルは、このコンセプトBEV「ルノー5プロトタイプ」の市販版になる予定だ。

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