イタルデザインが形作った「もっとも美しい」BEVクーペの理想形
電気自動車として設計された「プロジェクトV」は、チーフデザイナー、アンソニー・ジャナレリによる創作となる。彼のビジョンは、世界的に著名なイタリアのエンジニアリング会社、イタルデザインによって実現された。
プロジェクトVは、リアアクスルに搭載された200kW(272ps)のシングルモーターを動力源とするバッテリー電気パワートレーンを採用している。
先進的な熱マネジメントを備えた55kWhのUSOCリチウムイオンバッテリーパックが組み合わされ、150kWのDC急速充電器を使えば、15分間で20%から80%に充電が可能だ。
プロジェクトVの0-62m/h (100km/h)加速は4.5秒未満、推定最高速度は143m/h (230km/h)、WLTP航続距離は249マイル(400km)となる。
ミニマリストのデザイン哲学は、セブンと同様、プロジェクトVが軽量でシンプルであることを意味している。
本当に必要な機能を厳選して、徹底的に軽量化
プロジェクトVのチーフデザイナー、アンソニー・ジャナレリは次のように付け加えている。
「プロジェクトVでは、軽量で運転が楽しいという哲学をスポーツクーペのアーキテクチャーに適用し、魅惑的で時代を超越したシルエットを創り上げています。軽さを維持し、ドライバーのエンゲージメントを最適化するためには、重量の観点からすべての機能が本当に必要かどうか正当化されなければなりません」
ケータハムは、革新的なカーボンファイバーとアルミニウムの複合シャシを採用することで、車両重量1190kg(2+1シートレイアウト)を目標としている。
ケータハムカーズのCEO兼、新たに設立されたケータハムEVoのCOO、ボブ・レイシュリーは、次のように述べている。
「プロジェクトVは単なるコンセプトやデザインスタディではなく、開発段階を通じてエンジニアリングと生産の実現可能性を検討してきました」
「どのような形やサイズであれ、EVケータハムは、我々のDNAである、軽量でシンプル、比類のないドライビング体験を提供するという、私たちを他の誰とも違う存在にしているものに忠実でなければなりません」
「プロジェクトVは、会社を持続的に成長させ、同時に電動化を探求するという私たちの野心を満たすものです。プロジェクトVは2025年後半から2026年前半に市場に投入する計画であり、価格帯は8万ポンド未満からを目標にしています」