強力なオーラを放ち、走っていると予想以上に目立つ
海外に行くと街を走っているオープンカーの数がとても多いことに驚かされる。ドイツなどは日本よりも夏が短く、1年をとおしてそれほどオープンにして走ることができるとは思えない。しかし、彼らは短い夏のひととき“だけ”のためにオープンカーを持っているのだという。その気持ちはわからないでもない。実は、私もかなりのオープンカー好きなのだ。一度はオーナーになってみたいという願望もある。しかし、その夢はいまだ叶わないのだが……。
今回試乗したのは、そんなオープンカー“マスタング V8 GT コンバーチブル Appearance Package(アピアランスパッケージ)”。5月25日に発売されたクーペとコンバーチブル合わせて40台のみの限定車だが、「プレスカーが導入される」とフォードの広報女史からささやかれ、さっそく試乗予約を入れたのだ。
ベースはマスタング V8 GTだが、どこがスペシャルなのか。それはまずゴールドに輝くボディカラーだ。このアピアランスパッケージ専用カラーは、強力なオーラを放ち、走っていると予想以上に目立つ。サングラスとベースボールキャップなしのスッピンではとてもじゃないけど乗る自信はない。さらに、足もとには専用デザインの19インチアルミホイールが装着されている。つまり、ひと目見ただけで特別なモデルだと認識できるようになっているわけだ。
ストライプが入ったシートは、このアピアランスパッケージのアイコンといっていい。サンセットゴールドのボディカラーにはホワイト、コナブルーのボディカラーにはブルーとコーディネイトされるのも、イルミの色をカスタマイズできることと同様、色にこだわりをみせるマスタングらしいところ。
そしてインパネにアルミ調の素材が使われたり、ドアの内張にギャロッピングホースがレイアウトされたりと、さりげなく特別感を演出しているのも特徴だ。さらにエンジンルームにはタワーバーが装着され、スポーティな走りが楽しめるような強化もされている。