アルファロメオ トナーレ エディツィオーネスペチアーレ(Alfa Romeo Tonale Edizione Speciale)現行モデル発表日:2023年1月26日
車両価格:578万円(発表当時)

アップテンポな走りでコーナーをクリア

アルファロメオらしいダイナミックでスポーティなエクステリアのデザインに心躍らされるトナーレだが、そうしたワクワク感はドアを開き、キャビンへと乗り込んでからも継続することになる。

画像: フロント、リアともに新デザインの3連U字型ランプを採用する。パワートレーンは新開発1.5L 直4ターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせる。2023年8月3日にプラグインハイブリッドモデルも登場した。

フロント、リアともに新デザインの3連U字型ランプを採用する。パワートレーンは新開発1.5L 直4ターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせる。2023年8月3日にプラグインハイブリッドモデルも登場した。

今回テストドライブを行ったトナーレは、日本導入を記念して設定された「エディツィオーネ スペチアーレ」。ボディやパワートレーンは同一でベーシックグレードとして設定された「TI」に対しては、装着するタイヤが20インチであったり、パドルシフトやシート/ステアリングヒーターが装備されている。とはいえADASの機能に差はなく、ナビゲーションシステムを含めたコネクティビティの機能も同一。

また、2023年2月にはスポーツ性能と上質感を高めた新グレードとして「ヴェローチェ」が新設定されている。

まずはモーター出力によって走り始める一方で、アクセルペダルを踏み込むと比較的容易にエンジンが始動。その先、アクセル操作に伴う加速力コントロールの場面では、わずかにリニアリティに欠ける印象を受けることも皆無ではないものの、絶対的な加速力が十分に高いことは間違いない。

SUVらしからぬアップテンポな走りを彩るのは、目立ったロールも感じさせずに右に左にと次々迫るタイトなコーナーをリズミカルにクリアして行く、軽快なコーナリングの感覚にもある。あのダイナミックでスポーティなルックスのボディを、こうして自身がテンポ良く走らせている姿を想像すると自然と頬が緩んでしまうというのは、アルファ乗りが密かに共通して抱く快感かも知れない。(文:河村康彦)

アルファロメオ トナーレ エディツィオーネ スペチアーレ主要諸元

全長:4530mm
全幅:1835mm
全高:1600mm
ホイールベース:2635mm
エンジン:1.5L直4ターボ+モーター
総排気量:1468cc
最高出力:117kW(160ps)/5750rpm
最大トルク:240Nm/1700rpm
モーター最高出力:15kW(20ps)/6000rpm
モーター最大トルク:55Nm/2000rpm
駆動方式:FF
トランスミッション:7速DCT
サスペンション:ストラット/ストラット
タイヤサイズ:前235/40R20
乗車定員:5名

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