ボルボはグローバルで積極的にBEVを販売しているがそれは日本も同じ。青山にあるボルボスタジオ東京は、そんなボルボのBEV最先端拠点だ。(Motor Magazine2023年9月号より)

地球環境、未来を見据えた真のプレミアムを追求

まずボルボの電動化戦略を整理する。 「2040年までにクライメートニュートラルな企業になることを目指すボルボ・カーズは、2025年にグローバルでEV販売の割合を50%(日本国内におけるEV販売の割合は45%)まで伸ばし、 2030年までにグローバルで販売するすべての新車をEVにする」ことを宣言している。

画像: C40の中では大型スクリーンに映し出されるスウェーデン イェーテボリの街をバーチャルドライブできる。

C40の中では大型スクリーンに映し出されるスウェーデン イェーテボリの街をバーチャルドライブできる。

つまり、今後、新車のボルボはBEVが販売の主流となるのである。

プレミアムBEVブランドになることをいち早く宣言したボルボは、現在、 C40とXC40という2モデルのBEVを販売しているが、2023年~ 24年にかけてEX30、EX90という新型モデルもデビューを控えている。そんなボルボにとって、多くの人にBEVの世界を理解してもらうことも重要なミッションのひとつなのである。

そこでボルボ・カー・ジャパンは新しいコンセプトでブランド発信拠点「ボルボスタジオ東京(東京都港区南青山3丁目1-34 電話03-6773-1353)」をオープンさせた。ここはストックホルム、ニューヨーク、ミラノ、ワルシャワ、上海と世界で展開するボルボスタジオのひとつなのだが、他と違うのはBEVに特化しているということ。オープンは少し前の4月8日だったが、今回改めて取材の機会が得られた。

このショールームは、クルマの販売を行っていないのが特徴だ。その代わりにBEVやボルボブランド、さらにはスウェーデンカルチャーに精通した「ブランドアンバサダー」が常駐し、接客している。そう、ここは販売拠点ではなくあくまでブランドの発信拠点なのである。

広く明るい店内は、スウェーデンの空と大地と森が表現されている。またスカンジナビアンデザインの本質である「シンプル」と「ウェルビーイング」や、ボルボのフィロソフィーのひとつである「人が中心」や地球環境、未来を見据えた真のプレミアムが追求されている。

たとえば、スタジオの電力は100%クライメートニュートラル電力で賄われ、最新デジタル技術により、スマホに専用アプリをダウンロードするとボルボの歴史や世界観が楽しめるAR(拡張現実)を使ったデジタルアクティビティ、心身がリフレッシュできるフィーカなど、ボルボの世界観をここでは全身で楽しむことができるのである。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:伊藤嘉啓)

画像: 美味しいコーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごすというスウェーデンの習慣、フィーカも楽しめる。

美味しいコーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごすというスウェーデンの習慣、フィーカも楽しめる。

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