2L直4ターボから3L直6ターボまでのパワーソースを用意
メルセデス・ベンツのオーラ・ケレニウスCEOは2025年にはICE搭載モデルの新規開発は行わないという方針をすでに公表している。しかし、まだ2年の猶予があり、それまでに整理しておかなければならないICEモデルがある。それが今回の「CLE」で、CクラスクーペとEクラスのクーペを一台のモデルへ統合しようという計画である。
その全長はCクラスクーペよりもおよそ15~20mmほど長く、これまでのEクラスクーペ(4.93cm)よりも短くなる。この2モデルのちょうど中間のボディサイズとなるCLEはMRA II(第二世代のメルセデス後輪駆動モジュラーアーキテクチャー)に構築される。
エクステリアはこれまでの両モデルに似たロングノーズショートデッキのクラシカルな2ドアクーペのプロポーションを持つが、全体の雰囲気はどちらかと言えばCクラスクーペに近い。ただし前のめりのフロントはよりアグレッシブで、いわゆるシャークノーズを形成している。一方、ボディ幅いっぱいに広がったテールライトを持つリアエンドはEQEに通ずる。また続いて発表される予定のオープンモデルに備えてサイドウインドウはフレームレスである。
インテリアデザインはCクラスそのものである。ドライバーの正面には12.3インチのデジタルスクリーン、そしてセンターコンソールには11.9インチのインフォテインメントタッチパネルがレイアウトされている。
エレクトロニクスアーキテクチャーはEクラスから移植された最新のMBUXインフォテインメントシステムを採用。ヨーロッパにおけるこのCLEクーペの発売は11月から、またカブリオレは来春とアナウンスされている。
エンジンは2L直4ターボから3L直6ターボまで、出力は211psからトップモデルCLE450の381psが用意される。ISGによる48VのMHEVが搭載され、トランスミッションはすべて9速AT、4WD、そして4WSも用意される。
価格はまだ発表されていないがドイツでの価格はエントリーモデルのCLE200が19%の付加価値税込みでおよそ6万ユーロ(約935万円)と予想されている。