これまでブランド別に紹介してきたが、それ以外のブランドでもスポーツカーは数多くラインナップされている。それは次世代スポーツカーを目指すBEV(電気自動車)や、大排気量のエンジンを搭載するモデルまで幅広い。(Motor Magazine2023年9月号より)

ロールスロイスから同ブランド初となるBEVが登場

マクラーレンでは、「アルティメット」、「スーパー」、「スポーツ」とラインナップを3つのシリーズに分けている。2022年にアルトゥーラで電動化への本格的な取り組みを知らしめた一方で、高性能モデルのアップデートもぬかりない。

画像: ロールスロイス スペクター(2023年6月30日 日本発表)。ロールスロイス初となるBEVとして登場したスペクターは、400年以上の使用を想定した250万kmに及ぶ、ブランド史上もっとも過酷な走行テストを行った。前開きの2ドアクーペで乗車定員は4名。Cd値はロールスロイスで最も低い0.25を達成し、その結果、航続距離は530kmを実現。価格は4800万円からだ。

ロールスロイス スペクター(2023年6月30日 日本発表)。ロールスロイス初となるBEVとして登場したスペクターは、400年以上の使用を想定した250万kmに及ぶ、ブランド史上もっとも過酷な走行テストを行った。前開きの2ドアクーペで乗車定員は4名。Cd値はロールスロイスで最も低い0.25を達成し、その結果、航続距離は530kmを実現。価格は4800万円からだ。

スーパーシリーズの頂点として、登場から6年が経過した720Sの後継として送り出されたのが750S。30kgの軽量化と30psの出力向上を達成し、マクラーレンのスーパーカー史上もっとも軽量でパワフルな1台となった。

続いてヒョンデは7月、英国で同社の高性能モデルを展開する「N」ブランド初のBEVとなるアイオニック5Nを公開した。WRC参戦の知見を活かし、高性能なICE(内燃機関)カーのようなドライブフィールとサウンドを追求した旨をアピールしており、最高出力は650psを実現。

さらに、先進の温度管理と回生ブレーキテクノロジーによりレーストラックの耐久性も確保するなど、高性能BEVとして次なるステップに踏み込んだモデルとなる。

一方で、パフォーマンス合戦が繰り広げられてきた高価格帯のBEVの世界で、ついにラグジュアリーの真打ちが動きはじめた。

ロールスロイス初となる100%BEVは、あえて特別感をよりアピールできる2ドアクーペとされた。ドア内張りに4796個、ルーフに5584個もの星をちりばめた「スターライトドア」や「イルミネーテッド ファシア」によるムード作りの巧さもさすがというほかない。

さらにCd値が0.25と空力にも優れ、EV航続距離は最大530kmに達したほか、最先端技術を駆使したビスポークやコネクテッドパフォーマンスを訴求する。もちろん性能のほうも「高級」で最高出力は585ps、0→100km/hは4.5秒を誇る。

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