GM製のバッテリーを搭載した共同開発モデル
北米市場においてホンダは、GMと共同開発を行なっている中・大型クラスのEVを2024年に2車種、ホンダ ブランドでは新型SUVの「プロローグ」、アキュラ ブランドでも同じくSUVタイプの新型車を投入すると以前からアナウンスしていたが、今回発表されたのが、ホンダとしては初のフル電動SUVとなる「プロローグ」だ。
英語で「序章・序曲」などを意味する「プロローグ(PROLOGUE)」は、その名が示すように北米におけるEV本格展開の先駆けであり、ゼネラルモーターズ(GM)のアルティウム(Ultium)バッテリーを搭載した、GMとの共同開発モデルだ。
そのスタイリングは、「ネオ ラギッド」をコンセプトに、シンプルで洗練されたデザインでありながら、たくましさを感じられるアウトドアスタイルを目指した。エクステリアは、ロー&ワイドで流麗なシルエットが特長で、最上位グレードには21インチの大型ホイールを採用して、SUVらしい力強さとスタイリッシュなデザインを両立している。
インテリアには上質な素材を用い、水平基調でシンプルなデザインに仕上げた。インターフェースには、質感の高い11インチのデジタルメーターパネルや、直感的に操作できる11.3インチのタッチスクリーンを採用。最上位グレードには7×3インチのヘッドアップディスプレイを採用し、運転中もスムーズな視線移動で運転支援などのさまざまな情報を確認することができる。
コネクティビティでは、車内でのシームレスなデジタルサービスの提供を目指した。車載向けコネクテッドサービス「Google ビルトイン」を標準装備し、Google アシスタント、Google マップ、Google プレイなどが車内で使用できる。ソフトウェアはOTA(オーバー・ジ・エア)により一部機能や性能のアップデートができ、常に最新化されたサービスを提供する。
安全装備では、先進安全運転支援システムとしてホンダ センシングを標準装備。米国の安全性能評価試験において、米国道路安全保険協会(IIHS)の最高評価であるトップセーフティーピック+、米国高速道路交通安全局(NHTSA)の最高評価である5つ星の獲得を目標に開発している。