1モーターのFWDと2モーターの4WDを設定
パワートレーンは、走行性能と航続距離の両立を目指した。走行性能では、フロントとリアにプロローグのために最適化したマルチリンク式のサスペンションを採用。ホンダが培ってきたダイナミクス技術によるスポーティな走りをベースに、ユーザーニーズに合わせて、シングルモーター(FWD)とデュアルモーター(AWD)の両仕様を設定し、選択の幅を広げている。特に最高出力約288hp、最大トルク約451Nmを発生するデュアルモーター仕様は、よりパワフルな加速と意のままの走りを実現する。
駆動用バッテリーの容量は85kWhで、米国環境保護庁(EPA)が定める基準で300マイル(約482km)以上を目指す。また、DC急速充電では150kW以上の高出力充電にも対応し、約10分(150kW以上)で航続距離65マイル(約104km)相当の充電ができるなど、外出先での充電を素早く行うことができる。
北米において、ホンダを含めたBMWグループ、ゼネラルモーターズ、ヒョンデ、キア、メルセデス・ベンツ グループ、ステランティス N.V.の自動車メーカー7社は、信頼性の高い充電インフラの整備を目的にEV用高出力充電網を構築する合弁会社の設立に合意している。
さらに2025年からは、北米で販売するEVの充電ポートに北米充電規格(NACS)を採用することを、NACSを展開するテスラ社と合意している。プロローグはCCS(コンボ)用充電ポートを採用しているが、2025年以降は充電アダプターを用いることでNACSにも対応できるよう開発を進めている。
なお、プロローグは東京ビッグサイトで開催される「ジャパン モビリティショー2023(一般公開日は2023年10月28日〜11月5日)」のホンダブースで展示される予定だ。日本での販売は未定だが、その実車は必見に値するだろう。
ホンダ プロローグ 主要諸元(数値の一部は編集部換算値)
●全長×全幅×全高:4877×1989×1643mm
●ホイールベース:3094mm
●車両重量:未発表
●モーター:交流同期電動機(4WDモデルは2基)
●最高出力:約288hp(4WDモデル、2WDは未発表)
●最大トルク:約451Nm(〃)
●バッテリー総電力量:85kWh
●EPA基準の航続距離:約482km以上
●駆動方式:FWDまたは4WD
●タイヤサイズ:255/60R19または275/45R21