販売台数No.1を記録更新し続ける現代の国民車がさらに進化
2011年12月に発売されたスーパーハイトワゴンの初代N-BOXは、センタータンクレイアウトによる広い室内空間やリアゲート開口部の低さや荷室の使い勝手の良さが評価されて、翌年以降の自動車総合販売台数の上位常連になった。2017年に登場した2代目からその勢いはさらに増し、8年連続の軽自動車販売台数No.1記録を更新し続けている超人気車種だから、もはや現代の国民車と言ってもいい。
N-BOXが長年にわたって人気となっている理由の一つは軽自動車としての「総合力の高さ」だろう。運転のしやすさはもちろん、室内空間の広さ、使い勝手、動力性能……などそのどれをとっても、平均以上に優れている。今回の新型では、そのすべての要素をもう一段高い次元へと引き上げたいという思いで開発されているというから、乗る前から期待が高まっていた。
見た目には全然違いがわからない?なんて最初は思っていたが、それは間違いだった。初代モデルから継承するシンプルでボクシーなスタイルこそ大きくは変わっていないが、丸穴デザインのグリルやバンパー、特にヘッドライトは人間の瞳にも見えるような内部形状と逆反りのレンズなどフロントマスクからしてかなり凝った作り。
リアもテールレンズのデザイン変更だけでなく、テールゲートのインナーハンドルを操作しやすい中央の位置にし、アウターハンドルの位置も先代より70mm低く配置するなどして使い勝手を向上させている。
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販売台数No.1を記録更新し続ける現代の国民車がさらに進化
今回の試乗は本田技研工業の研究所内にある「栃木プルービンググラウンドさくら」のテストコースで行われた。さっそく新型N-BOX(ベースモデル)の運転席のドアを開けて乗り込むと、その室内空間の広さは初代モデルに初めて乗った時ほどの驚きはないが、先代モデルに対して頭上空間はさらに5mm拡大されているというし、フラットなデザインのインパネや明るいインテリアカラーによって先代モデルよりも開放感がある。
この新型のインテリアは、ダッシュボードの形状をフラットにし、ドアトリムの上側(フロントサイドウインドウの下側のライン)まで囲うようなデザインを採用したことと、運転席からボンネットの両サイドが見えることで、いままで以上に車両感覚が把握しやすくなっているという。