日本仕様は2グレード。いずれも2モーターの4WD
創業から80年を迎える2028年までに、オール電動化を目指しているロータス。その第二弾となるモデルが、ハイパーSUV EVの「エレトレ」だ。ロータスのネーミング流儀で「E」から始まる車名は、ハンガリー語で「命を吹き込む」という意味だという。
SUVとはいえ、エンジンをミッドシップ搭載していたロータス スポーツカーのようなキャブフォワード デザインを継承して進化させている。ハイパーBEVのエヴァイヤやスポーツカーのエミーラ同様、空力も突き詰めておりCd値は0.26を達成。自動開閉式のアクティブ フロントグリルも備える。
インテリアではデジタル コクピットを採用し、KEFの23スピーカー オーディオや先進的ADAS(運転支援システム)なども、安全&快適装備も充実している。リアシートは3人がけが標準だがオプションでセパレートの2人がけも選べる。
日本仕様のエレトレは「S」と「R」の2グレードで、いずれも前後2モーターの4WDだ。Rは最高出力905ps/最大トルク985Nmを発生し、WLTP複合航続距離は490km。Sは、それぞれ603ps/710Nmに600kmとなっている。容量112kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、350kWの急速充電なら10分でフル充電できる。
日本仕様のデリバリーは2024年1月以降の予定。ロータスでは第三弾となる4ドア電動ハイパーGTの「エメヤ(EMEYA)」も既に発表されており、オール電動化計画は着々と進んでいるようだ。
ロータス エレトレ S<R>(欧州仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:5103×2060×1636mm
(全幅はドアミラー収納時)
●ホイールベース:3019mm
●車両重量:2595kg<2715>(いずれもドライバー75kg含む)
●モーター:交流同期電動機×2
●最高出力:450kW(612ps)<675(918)>
●最大トルク:710Nm(72.4kgm)<985(100.4)>
●バッテリー総電力量:112kWh
●WLTP複合航続距離:600km<490>
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:前275/40R22、後315/35R22
●車両価格(税込):2332万円〜<2585万円〜