2023年10月15日、ルノー・ジャポンはカングーのロングホイールベース版「グラン カングー」の日本導入を発表。オーナーズイベント「カングージャンボリー2023」において初めて、日本のファンにお披露目した。

今年で15回目となる「カングージャンボリー」

山梨県にある山中湖交流プラザきららで、2022年に続きリアルでの開催となった「カングージャンボリー2023」は、“ルノー カングーが世界で一番集まるイベント”としてもお馴染みのオーナーイベントだ。3年ぶりの開催となった昨年は、1783台のカングーを含む1900台以上のクルマが集結し、来場者は5000名を超えた。

画像: 午前中はほぼ雨という生憎の天気だったが、それでも会場にはたくさんのカングーが集まり、イベントは大盛況。今回は初代、二代目に混じって、2023年2月にデビューしたばかりの3代目カングーの姿もあった。

午前中はほぼ雨という生憎の天気だったが、それでも会場にはたくさんのカングーが集まり、イベントは大盛況。今回は初代、二代目に混じって、2023年2月にデビューしたばかりの3代目カングーの姿もあった。

15回目となる今回、当日は朝から生憎の雨となってしまったが、例年にも負けない盛り上がりで、早朝からゲート前にはカングーによる長蛇の列。2023年は2月に新型カングーが日本に導入されたこともあり、初代、2代目と並び、3代目となる新型カングーの姿も多く見られた。

午前9時になるとイベントが開幕。オープニングセレモニーが始まった。今回はルノー・ジャポンの小川隼平社長とともにフランスのルノー本社から、LCV部門のトップ、上級副社長のハインツ・ユンゲル・レーヴ氏も登場。そこで3つのサプライズがあった。

カングーの限定車と7人乗りロング版をサプライズ発表

ひとつ目は、限定車「カングー ヴァリエテ」の発売。ヴァリエテは、「グリ アーバン」と呼ばれるグレーのボディカラーを採用し、マルチルーフバー、スマートフォンワイヤレスチャージャーを装備したモデルで、車両価格は419万円、200台限定で抽選販売されることが発表された。

画像: カングーがプロフェッショナルのための道具であることをイメージさせる渋いグレー「グリ アーバン」のボディカラーを採用した限定車「カングー ヴァリエテ」。ボディカラーにあわせて黒いスチールホイールを装備。

カングーがプロフェッショナルのための道具であることをイメージさせる渋いグレー「グリ アーバン」のボディカラーを採用した限定車「カングー ヴァリエテ」。ボディカラーにあわせて黒いスチールホイールを装備。

そしてもうひとつは、2023年9月にドイツ・ミュンヘンで行われた「IAAモビリティ2023」で公開されたばかりのカングーのロングバージョン「グラン カングー」の日本導入の発表だ。

こちらは、カングーのロングホイールベース仕様で、大きな開口部の両側スライドドアと7人乗り3列シートが最大の特徴となる。本国でも2023年中に受注を開始し、2024年からデリバリーが開始されることが話題となっていたが、早くも日本に導入されることが決まった。

このグラン カングーは3100mmという長いホイールベースを生かしたゆとりある室内空間を持ち、2列目に3座、3列目に2座のシートを備える。さらに両側スライドドアの開口部も標準モデルより180mm拡大されており、3列目へのアクセスも容易。2列目と3列目のシートはスライド、折りたたみ、格納、取り外しが可能な独立型を採用している。

画像: ステージに登場したのは左ハンドルの本国仕様。日本仕様の標準カングーはダブルバックドア(観音開きドア)を採用しているが、こちらは跳ね上げ式のテールゲートだった。日本導入時はどちらになるのだろうか。

ステージに登場したのは左ハンドルの本国仕様。日本仕様の標準カングーはダブルバックドア(観音開きドア)を採用しているが、こちらは跳ね上げ式のテールゲートだった。日本導入時はどちらになるのだろうか。

ラゲッジルームは3列目シートを使用した状態でもそれなりのスペースがある。シートはスライドや格納の他に、取り外しも可能ということなので、シートを外してしまえば、かなり広いスペースが生まれそうだ。展示車は本国仕様でテールゲートは跳ね上げ式だったが、日本仕様では標準カングー同様にダブルバックドア(観音開き)が採用される可能性もあるという。

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