序盤からトップにたった52号車がポジションを守り切り優勝
![画像: 2号車がポールポジションからスタートするも、52号車が序盤からリードする形となった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/10/16/92d491c8ffa52a2391b847f4ae62cafd1e37680c.jpg)
2号車がポールポジションからスタートするも、52号車が序盤からリードする形となった。
最終戦前の天王山である第7戦オートポリスだが、今年は同サーキットでは初の450kmでのレースとなった。タイヤに厳しくオーバーテイクが難しいオートポリスなだけに各チームどのような作戦を立ててきたのかにも注目が集まった。
例年に比べ肌寒い天候となった今年のオートポリスでの第7戦は2号車muta Racing GR86 GTがポールポジションを獲得した。2番手は61号車SUBARU BRZ R&D SPORT、3番手は31号車apr LC500h GT、そしてポイントリーダーの52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTが4番手と、GT300規定のマシンが上位を占めた。
スタート直後は順位に変動はなかったが、ピットがオープンになると上位勢では真っ先に3番手の31号車aprがスプラッシュのピットストップを行った。31号車のピットにより3番手にあがった52号車は2番手の61号車、そしてトップの2号車もオーバーテイクし、20周目にして早くもトップに躍り出る。
同じタイミングで18号車UPGARAGE NSX GT3が96号車K-tunes RC F GT3に追突され、ターン1のグラベルでストップ。18号車はレースに復帰するも大きく後退。ランキング2位につけていただけに痛いアクシデントになってしまった。30周目、2番手につける2号車がピットに入るのを見て、トップの52号車は31周目にピットイン。52号車はタイヤを変えずコースに復帰。フルサービスを行った2号車に対し大きなマージンを築くことになる。
コースの特性と巧みなブロックに阻まれた2号車
![画像: 早めのピットインでポジションをあげ、トップの座を開け渡さなかった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/10/16/fc9619851efc636fbaed1e410b9a046c9c4f7fff.jpg)
早めのピットインでポジションをあげ、トップの座を開け渡さなかった。
ピットインせずステイアウトしていた56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが暫定のトップを走行していたが、45周目にピットイン。同時に52号車と31号車も揃ってピットストップを行った。タイヤ無交換やスプラッシュアンドゴーを選択したチームがこのタイミングでピット義務を消化した。その数周後には56号車が2度目のピットに入ったため、52号車が事実上のトップとなる。
2号車は57周目に2度目のピットインを敢行。52号車埼玉トヨペットの先行を許すも、新しいタイヤを装着した2号車が徐々に52号車との差を詰めていく。そして残り20周の時点で52号車の後ろにまで接近する。
52号車のペースを上回る走りを見せた2号車だったが、追い抜きが難しいコースレイアウトに加え、52号車のステアリングを握る吉田広樹の巧みなブロックに阻まれ抜き切ることはできない。
ライバルを猛攻に遭いながらもトップの座を譲らなかった52号車がトップチェッカー。第6戦SUGOに続く連勝で、チャンピオンをグッと引き寄せる結果となった。2位は2号車、3位は61号車を抑え切った31号車が入り、LC500hにとって初の表彰台獲得となった。
![画像: 最終スティントを担当した吉田がトップを守り切り優勝。大きな意味を持つ今季2勝目となった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/10/16/36d3346d987ed125223b1de91316c51480fa42ab.jpg)
最終スティントを担当した吉田がトップを守り切り優勝。大きな意味を持つ今季2勝目となった。