2023年10月19日、ホンダ(本田技研工業)は自動運転モビリティサービスに関する記者会見を開催。GM(ゼネラルモーターズ)や、クルーズ(GMクルーズホールディングスLCC)社とともに合弁会社を設立して、2026年初頭に自動運転タクシーサービスを開始する。

東京都でまずは数十台を導入し、エリア拡大も視野に

2050年までに交通事故死者数ゼロを目標に、先進運転支援システムと自動運転の技術開発を進めるホンダは2021年3月、限定的にアイズオフを可能する自動運転レベル3「ホンダセンシングエリート」を世界で初めて市販車両に搭載。レジェンド ハイブリッドEX ホンダセンシングエリートとして、リースのみ100台限定で発売した。

画像: 栃木県内でホンダとGM、クルーズ社により行われてきた実証実験。試験車両はGMのクルーズAVで、特定のエリア内を無人で走ることができる、自動運転レベル4にあたる。

栃木県内でホンダとGM、クルーズ社により行われてきた実証実験。試験車両はGMのクルーズAVで、特定のエリア内を無人で走ることができる、自動運転レベル4にあたる。

これ以降も市販車ビジネスにおける自動運転の実装に向けた次世代技術の発表は行われてきたが、実際に発売されたモデルはない。

その一方でロボタクシー(自動運転タクシー)の自動運転モビリティサービス分野においては、2021年1月にGMと、GM傘下で自動運転を手がけるクルーズ社と協業を開始。日本におけるサービス実装に向けて実証実験を行うとともに、2020年代半ばでの導入を目指して研究が進められてきた。

そして今回、新たな展開が発表された。

ホンダとGM、クルーズ社の3社は2024年前半に東京を拠点とした合弁会社を設立(ホンダが資金の過半数を出資)、2026年初頭に東京都内で自動運転レベル4を実現するシステムを搭載した6人乗り車両「クルーズ・オリジン」で、自動運転モビリティサービスを開始するのだという。

専用のスマートフォンアプリで設定すると、迎車から目的地到着まですべて自動運転で走行してくれるタクシー配車サービスだ。2026年初頭に数十台を導入したのち500台程度まで拡大、サービス提供エリアの拡大も検討されている。

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