ジャパンモビリティショーでホンダはさまざまなモビリティを出展しているが、もっとも現実度が高いのが、「プレリュード コンセプト」だろう。会場で展示車両を前に、開発陣から話を伺った。

コンセプトは「アンリミテッド グライダー」

画像: リアにハッチゲートを備えるハッチバック クーペ。サイズは公表されていないが、シビックより少し短いようだ。

リアにハッチゲートを備えるハッチバック クーペ。サイズは公表されていないが、シビックより少し短いようだ。

デザインについて、エクステリアを担当したオートモービルデザイン開発室 プロダクトデザインスタジオ アシスタントチーフエンジニア デザイナーの大沼紀人氏にも話を伺ってみた。コンセプトは「アンリミテッド グライダー」。軽やかで、伸びやかで、しかもキビキビといったグライダーのイメージから、ボディカラーも特殊なホワイト(詳細は非公表)で塗装されている。

外寸は未発表だが、全長はシビック(4550mm)より少し短く、全幅はタイプRくらい(1890mm)、全高は低い(1300mm以下)といったところか。リアフェンダーの張り出しや、フロントフェンダー下部のエアアウトレット、リアスポイラー&ディフューザーなどが、スペシャリティだがスポーツでもあると主張している。ブレンボのブレーキも装着している。

プレリュードの車名からノッチバックのクーペを想像していたが、ファストバックのハッチバック クーペスタイルだ。これは、リアシートにプラス2以上の居住性をもたらすためのデザインでもあるという。全体の面構成がシンプルなのは、多くの世代に愛され、また長く乗って欲しいという想いも込められている。

今回、インテリアは未公開だったが、ほぼ完成形であるという。ホンダでは「2020年代なかばの市販を目指し、鋭意開発中」としているが、来年は2024年。もう、2020年代なかばと言ってもおかしくないだろう。スペシャリティカーやスポーツカーにとっては受難の時代が続いている昨今。だからこそ、ハイブリッド スペシャリティスポーツのプレリュードが、ホンダの本格的な電動化の前奏曲や先駆けとして一日も早くデビューすることに期待したい。(文と写真:篠原政明)

画像: 流麗なフロントビューに対し、リアまわりは力強さも感じる。リアエンドのスポイラーやバンパー下のディフューザー形状も、市販車で採用して欲しいポイントだ。

流麗なフロントビューに対し、リアまわりは力強さも感じる。リアエンドのスポイラーやバンパー下のディフューザー形状も、市販車で採用して欲しいポイントだ。

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