2023年10月30日、ヒョンデモビリティジャパン(Hyundai Mobility Japan)はコンパクトボディのEV「コナ(KONA)」の販売を同年11月1日から開始することを発表した。

大容量バッテリーを搭載したEVの能力を活用する機能を搭載

大胆に横一文字で配置されたフロントのデイタイムランニングランプやテールランプから受けるクルマとしての存在感の大きさとは裏腹に、ボディサイズはコンパクトであり全長4355×全幅1825×全高1590mmという数値は、国産車で言えばトヨタ CH-R(同4385×1795×1550mm)やホンダ ヴェゼル(同4330×1790×1580mm)と同じクラスのBセグメントSUVにあたる。

画像: 2660mmの長いホイールベースは、キャビン空間や後席の足元空間の広さに寄与している。

2660mmの長いホイールベースは、キャビン空間や後席の足元空間の広さに寄与している。

ただ、そのシルエットは一般的なSUVではなく、リアガラスを傾斜させてスタイリッシュさを演出したクーペスタイルSUVである。

その中でも、ルーフラインとショルダーラインを∞(無限)のように交差させたデザインや、無数の小さな四角をライト類や前後バンパーなどにレイアウトされるヒョンデ独自の「ピクセルグラフィック」は眼を引くポイントだ。ちなみにLEDヘッドライトは、フロントバンパーの両サイドにある五角形のなかに収められている。

搭載されるリチウムイオンバッテリーのサイズはグレードによって2種類あり、48.6kWhのカジュアルは航続可能距離(WLTCモード)456kmで、64.8kWhのヴォヤージとラウンジは同541〜625kmとしている。フロントマスクに配置されたフラップをスライドさせればCHAdeMOと普通充電口が現れる。

この各種充電口にアクセスして「車外/車内V2L」や「V2H」に対応する、輸入車としては数少ないモデルでもある。

画像: ワンタッチで開閉できる充電口のドア。インジケーターにより大まかな充電残量も把握することができる。

ワンタッチで開閉できる充電口のドア。インジケーターにより大まかな充電残量も把握することができる。

センターコンソール後端の後席足元に100V AC電源を用意するほか、キャンプをはじめとするアウトドアで普通充電口から100V AC電源を確保、コーヒーメーカーやオーブントースターで調理できたり(V2L)、停電時に駆動用バッテリーの充電電力で家電製品を稼働させる(V2H/家庭用電気に変換する専用機器が必要)など、大容量バッテリーを搭載するEVとしての特性を最大限活用できるシステムを全グレードに組まれているのだ。

ACC(アダプティブクルーズコントロール)や駐車位置から遠隔操作で前進/後退できるリモートスマートパーキングアシスト-E、車線変更時に死角をディスプレイでサポート表示するブライインドスポットビューモニターなど、先進運転支援システムも充実。それでいながら車両価格は約400万円〜と、戦略的な設定をなされている。

ハイパフォーマンスモデル「Nモデル」の登場も示唆しており、今後の展開に注目が集まる。

ヒョンデ コナ ラインナップ

カジュアル(2WD/航続可能距離456km):399万3000円
ヴォヤージ(2WD/航続可能距離625km):452万1000円
ラウンジ(2WD/航続可能距離541km):489万5000円
ラウンジ Two-tone(2WD/航続可能距離541km):489万5000円

ヒョンデ コナ ヴォヤージ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4355×1825×1590mm
●ホイールベース:2660mm
●車両重量:1730kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:150kW(204ps)/5800-9000rpm
●最大トルク:255Nm/0-5600rpm
●バッテリー総電力量:64.8kWh
●WLTCモード航続距離:625km
●駆動方式:2WD
●タイヤサイズ:215/60R17
●車両価格(税込):452万1000円

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