ドライバーズチャンピオンはほぼトヨタの2台の争いに
前戦第6戦富士6時間でトヨタの7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)が優勝したことで、ドライバーズランキング首位を走るトヨタ 8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)との差は15ポイントまで縮まり、最終戦バーレーン8時間はまさに決着の舞台となる。
トヨタ8号車はこのバーレーンで2位以上でフィニッシュすれば自力でチャンピオンを獲得できる。
ドライバーズチャンピオン争いはこのトヨタの2台に絞られた感はあるものの、フェラーリ51号車は首位のトヨタ 8号車と31ポイント差、50号車も36ポイント差と、計算上はまだ逆転チャンピオンの可能性は残されており、予断は許されない状況だ。
トヨタの2台にとっては、チーム同士の戦いに加え、フェラーリにも注意しなければならない難しいレースとなりそうだ。
2023年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第6戦終了時)
1位 8 ブエミ/ハートレー/平川亮(トヨタ) 133
2位 7 コンウェイ/小林可夢偉/ロペス(トヨタ)118
3位 51 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(フェラーリ)102
4位 50 フォコ/モリーナ/ニールセン(フェラーリ) 97
5位 2 バンバー/リン/ウエストブルック(キャデラック)72
2023年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第6戦終了時)
1位 トヨタ 178
2位 フェラーリ 138
3位 ポルシェ 81
4位 キャデラック 76
5位 プジョー 58
大きく変化するコンディションにいかに対応するかがポイント
最終戦バーレーン8時間が行われるバーレーン・インターナショナル・サーキット(正式名称=Bahrain International Circuit)は、首都マナマから南に約34km程離れたサヒールの砂漠地帯の中に建設されたレーストラック。
砂漠地帯のため雨の心配は少ないが、強い風と周囲の砂漠からやってくる砂塵が大きな問題となる。昼と夜の寒暖差が大きいのも難しいところで、昼間のアスファルトの温度は45度に達する一方で、夕方になると少なくとも15度下がる。
バーレーン8時間決勝レースは現地14時にスタートし、気温、路面温度が下がる日没後も走行を続け、ゴールは夜22時になるため、大きく変化するコンディションへの対応が求められる。とくに コンディションに合わせたタイヤマネージメントが重要になってくる。
WEC2023年シーズンもこれが最終戦。ハイパーカーのライバル全車がシーズンを少しでも好成績で終えようとしてくるので、戦いは熾烈になると予想される。
最終戦バーレーン8時間は、ハイパーカークラスの予選が11月3日金曜日現地時間17時5分(日本時間23時5分)から開始され、決勝レースは11月4日土曜日現地時間14時(日本時間20時)にスタートが切られる。
2023年WEC第7戦バーレーン8時間 ハイパーカークラス エントリー
2 キャデラックVシリーズ・チップガナッシ
4 ヴァンウォール・バンダーベル680
5 ポルシェ963・ペンスキーモータースポーツ
6 ポルシェ963・ペンスキーモータースポーツ
7 トヨタGR010ハイブリッド
8 トヨタGR010ハイブリッド
38 ポルシェ963・ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P51 フェラーリ499P
51 フェラーリ499P51 フェラーリ499P
93 プジョー9X894 プジョー9X8
99 ポルシェ963・プロトンコンペティション