取材先での印象的な出来事から個人的に注目したい最新ニュースまで、編集部員おススメの注目トピックを一週間分、まとめてご紹介する新コーナーを開設しました。記念すべき第1回は、Webモーターマガジン編集部随一の配信コンテンツマニア 編集委員 神原が四方山話をお送りします。(10月29日~11月4日版)

今週の刺激的ニューモデル「コナで知ったヒョンデのローカライズ哲学」

一方、こちらは電気自動車のお話。2023年10月30日、日本仕様のヒョンデ コナが発表されました。東京 渋谷ヒカリエホールで開催された発表会では、日本法人であるHyundai Mobility Japan 代表取締役社長/CEOの趙 源祥(チョ・ウォンサン)氏を皮切りに、本国のHyundai Motor CompanyからHead of HyundaiDesign Centerのサイモン・ローズビー氏がデザイン、Hyundai Motor Company Namyang R&D センター リサーチエンジニアの金奎媛氏が技術的特徴のプレゼンを行いました。

画像: KONAの国内発表会でフォトセッションのシメには、会場で対応していたスタッフ全員が壇上に上がった。こういうシーンは、あんまり見たことがないけれど、チームとしての団結力の強さが感じられてほほえましかった。

KONAの国内発表会でフォトセッションのシメには、会場で対応していたスタッフ全員が壇上に上がった。こういうシーンは、あんまり見たことがないけれど、チームとしての団結力の強さが感じられてほほえましかった。

さらに日本仕様のチューニングとローカライズを担当したHyundai MobilityJapan R&D CenterのSeniorEngineer宮野達也氏、マーケット戦略をgHyundai Mobility JapanのSenior Speciarist 宮本 純氏がそれぞれに語るなど、なかなかに充実した内容です。

さて、やたらと横文字の会社名が並んでいますが、ここで注目して欲しいのが宮野氏の所属する「HyundaiMobility Japan R&D Center」株式会社です。海外ブランドとしては珍しいといわれる独立した会社組織としてのリサーチ&デベロップメントを行う事業体が、コナを日本仕様として最適化してくれた、というわけです。

ローカライズのポイントは大きく分けて3つ。ひとつはドライバビリティに関わるチューニングでアクセルペダルの踏み込みに対する「ツキ」を核に、4つのドライブモードもそれぞれに日本人好みに洗練されているそう。またi-PEDALの回生フィールも、より落ち着いたテイストにセットされました。

もうひとつのローカライズポイントが、AR機能を備えたカーナビゲーションやブルーリンクアプリケーションといった「つながる系」です。たとえば、日本人が理解しやすいような日本語表現を採用。マップデータはオンライン時にHERE Technologies、オフライン時はゼンリンを連携して使い分けることで、さらなる使い勝手の良さを追求しているといいます。

ヒョンデ自慢の安全運転支援システム「スマートセンス」は関東全域、大阪方面などを中心に全国主要地点を実際に走行し、日本独自のチューニングを徹底しています。当初は本国仕様のままでの導入を考えたそうですが、たとえばコーナーが多くて速度がころころと変わる首都高速道路などでは、どうしても「専用チューン」が必要になったのだそうです。

そんなコナがどんな運転する楽しさを味わわせてくれるのか、どんな安心感を与えてくれるのか、興味津々です。

画像: ヒョンデモビリティジャパンは、KONAの日本デビューに合わせて、80年代に日本で大流行したCity Popをオマージュしたコンテンツを活用したPRを展開している。yama × キタニタツヤのコラボ曲「憧れのままに」も、なかなかに耳心地の良い楽曲に仕上がっている。

ヒョンデモビリティジャパンは、KONAの日本デビューに合わせて、80年代に日本で大流行したCity Popをオマージュしたコンテンツを活用したPRを展開している。yama × キタニタツヤのコラボ曲「憧れのままに」も、なかなかに耳心地の良い楽曲に仕上がっている。

今週、ときめいた物欲「ロードバイク版スーパーカー」

アストンマーティンが最先端のロードバイク「J.Laverack AstonMartin .1R」を発表

アストンマーティンが、英国のチタンバイク界のスペシャリストJ.Laverackと最先端のバイクを共同開発。自動車デザインの要素を盛り込みつつ、さまざまな世界初の技術を採り入れた「最高のビスポーク仕様」に仕上げられているそうです。

画像: ロードバイク好きならおそらくはよだれを垂らしてしまうだろう。シームレスなフレームがとことん美しい。ちょっとした芸術品的たたずまいは、マイルームに飾っておくのが正解かも。

ロードバイク好きならおそらくはよだれを垂らしてしまうだろう。シームレスなフレームがとことん美しい。ちょっとした芸術品的たたずまいは、マイルームに飾っておくのが正解かも。

見どころは「ボルトが見えない」デザイン。「パラメトリックにデザインされた3Dプリントのチタンラグと整形カーボンファイバー・チューブを完璧に融合」させることで、美しさとともに卓越したレスポンスと快適性を実現しています。

J.Laverack Bicycles社の共同創設者、オリバー・ラヴラック氏のコメント

「アストンマーティンのチームと力を合わせることで新しいアイデアとイノベーションが生まれ、それを適用することにより、市販されているどの製品よりも先進的なバイクが誕生しました。アストンマーティンとのコラボレーションを通じて、当社のチタンバイクを新たな高みに引き上げるだけでなく、無類のクラフトマンシップとパフォーマンス・エンジニアリングを盛り込んだバイクの製作を通して、サイクリング業界に真のイノベーションを解き放ちました。」

いわばロードバイクのスーパーカーといったところでしょうか。乗ってみたいけど、希少性が凄すぎて・・・通勤には使えないですね、きっと。

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