1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、アストンマーティン ヴァンテージ(4代目)だ。

アストンマーティン ヴァンテージ<4代目>(ASTON MARTIN VANTAGE:2017〜)

画像: リアエンドいっぱいに展開するLEDのリアコンビランプも特徴的。バンパー下はディフューザー形状となっている。

リアエンドいっぱいに展開するLEDのリアコンビランプも特徴的。バンパー下はディフューザー形状となっている。

アストンマーティンは2017年11月、新型ヴァンテージを世界6カ国で同時発表した。ヴァンテージとしては4代目、独立したモデルとしては2代目となる。DB11に続く、アストンマーティン社のセカンドセンチュリー プランの第2弾だ。どう猛な肉食獣をイメージしたというスタイリングは、DB11などと同様、同社のチーフデザイナーであるマレック・ライヒマンが手がけた。

DB11などに比べると少し小ぶりになったヘッドランプと、伝統的な「ベーン」グリルではなく「ハンター」グリルと呼ばれる新デザインのフロントグリル、そしてリアエンドいっぱいに展開するテールランプなどが特徴的だ。サイズも先代のヴァンテージよりひと回り以上大きい。車重はDB11や先代のヴァンテージより大幅に軽量化されている。

フロントミッドシップに搭載されるパワーユニットは、メルセデスAMGから提供された4.0LのV8 DOHCツインターボを独自にチューンしたもので、510psと685Nmを発生する。このスペックは、DB11 V8に搭載されたエンジンより最大トルクは10Nmアップしている。トランスミッションはZF製の8速ATで、最高速は314km/h、0→100km/h加速は3.7秒と公称されている。

インテリアも機能本位でデザインされ、伝統の大きなセンターコンソールは採用されず、コンパクトで凝縮感のあるデザインのものとなり、メルセデス由来のコマンドシステムのコントローラーなどが備わっている。

2019年には世界限定200台のヴァンテージAMRを発表。2020年にはオープントップモデルのロードスターも発表された。車速が50km/hまでなら走行中でも7秒未満で開閉が可能なファブリック製の電動開閉ソフトトップを備えながら、クーペよりも60kgしか車重は増えていない。

同時に、ヴァンテージAMRに採用されていた7速MTがクーペのオプションとして設定された。硬派なピュアスポーツモデルとして存在感を放ち、アストンマーティン初の電子制御デフでコーナリング性能を高めるなど、スタイルもパフォーマンスも運動性能の高さを証明している。

画像: センターコンソールは小型化された。走行関連機能はもちろん、インフォテインメント システムの操作性も良い。

センターコンソールは小型化された。走行関連機能はもちろん、インフォテインメント システムの操作性も良い。

アストンマーティン ヴァンテージ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4465×1942×1273mm
●ホイールベース:2704mm
●車両重量:1530kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3982cc
●最高出力:510ps/6000rpm
●最大トルク:685Nm/2000-5000rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・73L
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前255/40R20、後295/35R20

画像: アストンマーティン ヴァンテージ<4代目>(ASTON MARTIN VANTAGE:2017〜)

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