2023年12月4日(現地時間)、トヨタはベルギーのブリュッセルで「スポーツクロスオーバーコンセプト」と「アーバンSUVコンセプト」の2台のバッテリー電気自動車のコンセプトモデルを公開した。
ヨーロッパに投入される最もコンパクトなBEV専用モデル
もう1台が、「アーバンSUVコンセプト」だ。これは前述の6台のBEV専用モデル中、最もコンパクトでアクセスしやすく、トヨタがヨーロッパでBEVの最大の市場の1つになると予測するB-SUVセグメントに投入される。
トヨタは既に、このクラスにハイブリッド車のヤリスクロスを投入し、B-SUVセグメントで最も売れているモデルとして注目を集めている。その経験が、ヨーロッパの顧客の優先順位を満たす本物のバッテリー電動SUVの開発を進めさせている。さらに、トヨタはブランドの特徴である品質、耐久性、そして信頼性を誇っている。
アーバンSUVコンセプトは、コンパクトなボディながら力強いショルダーラインがSUVらしい存在感を主張している。ドライビングポジションは高めで、乗車人数や積載荷物に応じてシートやラゲッジスペースをアレンジできるインテリアを備えている。
駆動方式はFWD(前輪駆動)とAWD(全輪駆動)を設定し、AWDはトヨタの製品DNAで重要なモデルとなる。また、デュアルバッテリー戦略も展開する。これは、ユーザーがアクセシビリティやドライビングレンジのニーズと優先順位に合わせて、異なる容量の2つのバッテリーオプションから選択できるというものだ。
アーバンSUVコンセプトは外寸のみ発表されており、全長4300×全幅1820×全高1620mmとなっている。詳細なスペックや生産モデルに関しては、2024年中に発表される予定だ。