現在発売中のモーターマガジン1月号では、今も走り続ける貴重な名車たちを紹介する新企画「MMヘリテージコレクション 昭和の名車編」がスタート。その記念すべき第1回は、1970年式の日産スカイライン2000GTハードトップが登場。Web版では車両とオーナーにスポットを当てて紹介します。

現代の道路事情に併せて快適チューン

画像: プレスラインやリアフェンダーのサーフィンラインが美しい。今も色褪せないハコスカのデザイン。

プレスラインやリアフェンダーのサーフィンラインが美しい。今も色褪せないハコスカのデザイン。

今回紹介するのは、東京都在住の田辺さんが30年以上乗り続けている愛車、1970年式のKGC10型スカイライン2000GTハードトップ(以下:ハコスカ)です。

オーナーの田辺さんは、18歳で運転免許を取得した時からハコスカが欲しくて探していたと言います。しかし、当時は中古車でなかなかいい個体との出会いがなく(あったとしてもオートマが多かった)、最初はジャパン(5代目スカイライン)を新車で購入して乗っていたそうです。

それから歴代のスカイラインを新車で乗り継ぎ、いまから32年前に、自宅の近所に放置されていた「サファリブラウンのレザートップ仕様のハコスカ」を発見します。いまでは考えられませんが、当時15万円で購入したそうです。そこから田辺さんとハコスカのカーライフがスタート。車検時にはサファリブラウンだったボディカラーをガンメタに塗り替えるなどして仕様変更を重ねていきます。

画像: 調子が良さそうなL型エンジンの音を響かせて走る田辺さんのハコスカ。10年前にフルレストアした後も仕様変更を重ねる。最近ではヘッドライトやテールランプなど灯火類をLEDに交換してさらに快適化された。

調子が良さそうなL型エンジンの音を響かせて走る田辺さんのハコスカ。10年前にフルレストアした後も仕様変更を重ねる。最近ではヘッドライトやテールランプなど灯火類をLEDに交換してさらに快適化された。

そして、いまから10年ほど前、以前からクルマのメンテナンスをしてもらっていた東京都江戸川区にある旧車専門店・スターロードで、傷んできたボディを治すためにフルレストアを依頼します。

現存するハコスカHTの多くは「GT-R仕様」と呼ばれる純正リアフェンダーを大きくカットしてホイールハウスを拡大、オーバーフェンダーを装着したりGT-Rのバッジを付けた「GT-R風」のスタイルにしていることが多いのですが、この車両は田辺さんのこだわりでリアフェンダーにあるプレスライン、通称「サーフィンライン」を残したまま美しいスタイルを保っているのが特徴です。

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