現在発売中のモーターマガジン1月号では、今も走り続ける貴重な名車たちを紹介する新企画「MMヘリテージコレクション 昭和の名車編」がスタート。その記念すべき第1回は、1970年式の日産スカイライン2000GTハードトップが登場。Web版では車両とオーナーにスポットを当てて紹介します。

「現代の道路事情でも安心して乗れる旧車」を目指して

レストア時には、田辺さんがハコスカでいつでも安心してドライブに出かけられるようにエンジンはオーバーホールし、補機類なども交換できるものはすべて新品に交換されています。また足まわりブレーキといった機能系パーツにも不安が無いように、スターロードのオリジナルパーツを取り入れながら各部リファインされ、「現代の道路事情でも安心して乗れる旧車」を目指して作られています。

画像: より走りを楽しむため、MOMOの3本スポークのハンドル、BRIDEのバケットシートに交換されている。助手席の足元に取り付けられているのは、社外品の吊り下げ式クーラー(エアコン)。

より走りを楽しむため、MOMOの3本スポークのハンドル、BRIDEのバケットシートに交換されている。助手席の足元に取り付けられているのは、社外品の吊り下げ式クーラー(エアコン)。

その安心して乗れる要素のひとつとして、エンジンも旧車では定番のソレックスなどのキャブレター仕様ではなく、あえてインジェクション仕様としています。そのためエンジンはいつでも一発始動で安定し、燃費もキャブ時代よりも改善され、高速道路ではリッター15km/L以上も走るそうです。

田辺さんはサーフィンラインを活かしたリアフェンダーに並々ならぬこだわりを持つ一方で、とくに純正であることにはこだわっていないと言います。たとえば内装は純正であることよりも、より運転しやすくするため、握りやすいグリップのハンドルやホールド性の高いバケットシートなどに交換されています。そのことからも田辺さんがいかに運転するのが好きなのかが伝わってきます。

とにかく快適に楽しく走れることにこだわった田辺さんのハコスカですが、最近ではスターロードのお客さんとともに筑波サーキットの走行会にも参加してサーキット走行にも挑戦したそうです。半世紀以上前の名車ですが、まだまだこれからも進化しそうなハコスカでした。(写真:永元秀和)

3代目スカイライン「ハコスカ」ってどんなクルマ?

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