約2年待ってようやくアリアの4WDモデルとご対面
日産アリアに初めて乗ったのは2年ほど前でした。その時は2WD車だったのですが、とても感動しました。その詳細は日産 アリア【3分で読める国産車解説/2022年現行モデル】をご覧いただきたいのですが、とにかく走りも内外装のしつらえも衝撃的でした。真剣に自家用車として買うことを考えたほどです。
しかし、コロナ禍や半導体不足の影響などで生産が滞り、試乗車の配備も遅れていた4WDモデルがずっと気になっていました。それにようやく乗れたのが2023年初夏のことでした。
試乗車のグレードは2モーターの「B9 e-4ORCE リミテッド」です。「B9」はバッテリーの総電力量(91KWh)を、「e-4ORCE」は電動4WDであることを示しています。
一充電走行距離はWLTCモードで560kmと、国産の電気自動車(BEV)としては最長クラスです。このほかに、2WDやバッテリーの総電力量を66kWhに抑えた「B6」も用意されています。ちなみにB6の2WDの一充電走行距離は470km(WLTCモード)なので、4WDが必要でない人はこちらで十分満足できると思います。
大柄で立派に見えるボディだが、数値的にはそれほど大きくない
日産本社の駐車場で実際にアリアを見ると、佇まいはかなり堂々としたものでした。ちょっと「大きいな」と直感的に思ったのですが、カタログでボディ寸法を見ると、全長4595×全幅1850×全高1665mmと、全長と全高はエクストレイルよりも小さいのです。しかし、全幅1850mmで少し広めですし、国産車としては少し大きいと感じる人も多いかも知れません。
ですが、クルマの周囲360度を映し出すアラウンドビューモニターや、オプションになりますがキーのボタンを操作するだけで車外からクルマを駐車スペースに出し入れできるプロパイロット リモート パーキングといった支援装備も用意されているので、車体の大きさはあまり気にする必要はないと思います。