毎年たくさんのクルマに試乗している編集スタッフが「2023年に乗ったクルマで、一番良かった、もっとも心に残ったクルマだった」と語るのが、2021年に予約受注が始まった「日産 アリア B9 e-4ORCE」。国産BEVの中でもひときわ上級感漂う1台の、どこが刺さったのでしょうか?

操作性では少し気になる点も見られる

画像: 見た目はいいが、運転しながらだと操作しにくかったのがタッチ式のエアコンスイッチ。

見た目はいいが、運転しながらだと操作しにくかったのがタッチ式のエアコンスイッチ。

インテリアで気になったのはボタン類がほぼ全てタッチパネル式になっている点です。

走行モードのスイッチはタッチするとブルッと震えてリアクションするという機能も付いているのですが、やはりボタン類はブラインドタッチができる物理スイッチのほうが使いやすいな、というのが本音です。

ちなみに、アリアと同じく日産のBEVでタッチパネルを多用しているサクラではボタンとボタンの間に小さな出っ張りを設けて操作しやすくしています。運転席まわりではここだけが気になりました。

広い後席は乗り心地の改善でさらに快適になった

画像: とにかく広いと感じたリアシート。シート表皮やトリムの色使い、フロアマットの柄もオシャレだ。

とにかく広いと感じたリアシート。シート表皮やトリムの色使い、フロアマットの柄もオシャレだ。

最後に、後席と荷室についても触れたいと思います。

まず、後席は足元がとにかく広いです。しかも床面にセンタートンネルはもちろんなくフラット。これは乗員の横移動が楽なだけでなく、ちょっとした長尺物も積めて便利です。

実際、撮影時には3段ほどの脚立やカメラ用の三脚を後席フロアに横に寝かせて積んだりもしました。これはBEVならではの、レイアウトの自由度の高さの賜物です。

一方、荷室はどうでしょうか。床面は真っ平らで、5名乗車時でも荷室長は973mm、横幅1387mmとかなり広大です。60:40分割可倒式の後席シートバックを倒せば荷室長は1901mmnに達します。一般的な使い方であれば不足を感じることはないでしょう。

このように、日産 アリア B9 e-4ORCEは見た目や機能の新鮮さ、走りの良さなど、魅力が詰まった1台です。

とは言え、すでに発表からはすでに3年以上が経過しています。そろそろ、大幅な改良が行われてもいいような時期に来ています。2024年はさらなる航続距離の伸長やスポーツグレード(NISMO!?)などの追加があったらいいなぁ、などと思ってしまうのです。

日産アリア B9 e-4ORCE リミテッド 主要諸元

●全長:4595mm
●全幅:1850mm
●全高:1655mm
●ホイールベース:2775mm
●車両重量:2230kg
●パワーユニット:モーター×2基(前後各1基)
●モーター最高出力(1基あたり):160kW(218ps)/5950-11960rpm
●モーター最大トルク(1基あたり):300Nm(30.6kgm)/0-4392rpm
●システム最高出力:290kW(394ps)
●システム最大トルク:600Nm(61.1kgm)
●バッテリー種類・総電力量:リチウムイオン・91kWh
●駆動方式:4WD
●一充電走行距離:560km
●乗車定員:5名
※リミテッドの受注は終了しています。

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