Webモーターマガジンの制作班から身近な距離感に存在しているユニークなクルマとそのオーナーさんにご登場していただくという、お気楽なコンテンツの開始です。まず初回のクルマは、ホンダが1992年に2月27日に発表した3代目のCR-X、その名も「CR-Xデルソル」です。オーナーの河原さんにお話を伺いました。(Motor Magazine 2024年1月号より)
息子がね「カッコいいな」って。
オーナーの河原良雄(かわはら・よしお)さんは、1976年にモーターマガジン社へ入社。そこから、家業を引き継ぐため2006年に退社するまでの間、ホリデーオート誌やモーターマガジン誌などを始めとした数々の四輪自動車雑誌編集部に在籍して辣腕を振るっていました。現在は、家業の傍らフリーの自動車関連ライターとしても活躍中。オートバイも含めてのホンダ好きです。神奈川県在住。
初代シビックの衝撃でホンダ車が好きになったんだと、河原さんは語り始めました。
「大学生の時に初代シビックを新車で買ってからだね。あの頃の日本車っぽくなくてヨーロッパ車みたいに思えたんだ。3ドアモデルにリアワイパーが付いているのに感激した。当時、公立の大学生だったけど、塾講師のアルバイトでお金を貯めて、現金持ってディーラーに行ったら諸費用が必要なことを知らなくてお金が足りず、1カ月後にまた買いに行ったんだ。それからは、常に手元にホンダ車があるんだよね」
デルソル購入のきっかけは、なんとMotor Magazine誌の表紙だったとか。
「デルソルが出た時は、現役のモーターマガジン編集部員だったから、事前撮影会から発表会、試乗会と全部行って、楽しそうなクルマだなと思った。表紙も担当していたので、面白いクルマだからこれだ!と決めて撮影した。そうしたら、息子がその本(1992年4月号)の表紙を見て「カッコいいな。大きくなったらボク乗る」って言って」