1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、マクラーレン GTだ。

マクラーレン GT(MCLAREN GT:2019〜2023)

画像: それまでの3つのシリーズとは異なり、高速ロングツーリングを重視して登場した、マクラーレン GT。

それまでの3つのシリーズとは異なり、高速ロングツーリングを重視して登場した、マクラーレン GT。

2019年5月、マクラーレン オートモーティブは、アルティメット/スーパー/スポーツという、それまでの3シリーズとは異なるモデルとして「マクラーレン GT」を発表した。その名のとおり、このモデルはGT=グランドツアラーという性格付けがされ、新たな顧客層の開拓を目指している。ヨーロッパ大陸を横断できる、伝統的なグランドツアラーとしての特性を持ちながらも、さらなる軽量化とスピード、そしてドライバーとクルマとの一体感の向上と利便性を実現している。

エクステリアでは、ノーズを水平にスライスしたような、フロントのハンマーヘッドラインが特徴的だ。リアはボディと一体化した固定式のスポイラーや大きなディフューザー、存在感のあるエキゾーストエンドが目立つ。最大のポイントは、電動開閉式のガラス張りテールゲートの下に420Lものラゲッジスペースが備わること。ゴルフバッグか185cmのスキー板を2セットとブーツなどが楽々と積載が可能だ。フロントにも150Lのトランクを備える。

他のマクラーレン車と同様に、最新のカーボンファイバー製バスタブシャシやディヘドラル式ドアも踏襲しているが、エンジンマウントを600LTの半分の剛性に抑えるなど、高い快適性や静粛性を追求している。また街中での使いやすさを考慮してロードクリアランスは110mmに設定され、リフトアップシステムを作動させれば13度と130mmにアップして普通のセダン並みになる。

とはいえ、パワーユニットは新世代の4.0L V8 DOHCツインターボで、最高出力620psと最大トルク630Nmを発生し、最高速は326km/h、0→100km/h加速は3.2秒、0→200km/h加速は9.0秒というパフォーマンスを発揮する。

インテリアも、メーターパネルには12.3インチのTFTスクリーンを採用して視認性を高め、センターダッシュ上部には縦型7インチのタッチスクリーンを備え、新開発のインフォテインメントシステムも搭載されている。発売当時、日本での車両価格(税込)は2695万円とされていた。

画像: シート後方のラゲッジスペース容量は420Lもある。この下に収まるエンジンをオーナーが見ることは、ほとんどないだろう。

シート後方のラゲッジスペース容量は420Lもある。この下に収まるエンジンをオーナーが見ることは、ほとんどないだろう。

マクラーレン GT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4683×2045(ミラー収納時)×1213mm
●ホイールベース:2675mm
●車両重量:1530kg(DIN、オイル類+ガソリン90%)
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3994cc
●最高出力:620ps/7500rpm
●最大トルク:630Nm/5500-6500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・72L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前255/35R20、後295/30R21

画像: amzn.to
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