この連載では、昭和30年~55年(1955年〜1980年)までに発売され、名車と呼ばれるクルマたちを詳細に紹介しよう。その第27回目は、「ヨタハチ」の愛称で親しまれたトヨタスポーツ800の登場だ。(現在販売中のMOOK「昭和の名車・完全版Volume.1」より)

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戦中の飛行機エンジニアが自動車のエンジニアとして活躍した時代背景もあるが、戦闘機の設計で培った知見が存分に発揮された超軽量ボディは、ユニークな骨格の配置とアルミやFRPを始めとする当時の新素材を積極的に採用したことによって実現された。先進的なエアロダイナミクスは風洞実験の賜(たまもの)でもある。

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<伝説の浮谷東次郎の活躍も>
「ヨタハチ」といえば浮谷東次郎の活躍が思い出される。昭和40(1965)年7月の船橋サーキットオープニングレース「全日本自動車クラブ選手権レース」で、クラッシュのため16位まで落ちながら生沢徹のS600などをかわし、奇跡の大逆転優勝を飾った。しかし同年8月20日、鈴鹿で練習中に事故に遭い、翌日この世を去った。

トヨタスポーツ800(UP15型)諸元

●全長×全幅×全高:3610×1465×1175mm
●ホイールベース:2000mm
●車両重量:580kg
●エンジン型式・種類:2U-B型・空冷対抗2OHV
●排気量:790cc
●最高出力:45ps/5400rpm
●最大トルク:6.8kgm/3800rpm
●トランスミッション:4速MT
●タイヤサイズ:6.00-12 4PR
●新車価格:59万5000円

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